【明治安田生命J1リーグ2節 ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ】バッハ会長のスピーチよりもつまらない凡戦

男子柔道60kg級の金メダルの裏で

つい先月まではオリンピック開催の是非を問うニュースが多く見られたのに、
開幕してみると日本列島はすっかりオリンピック一色。

そんな自国開催のオリンピックに沸く中で、
チーム活動を休止していた3月分の未消化試合をこなすべく、
ひっそりと連戦に突入した我らがガンバ大阪。

感染症対策に気を配りつつ夏場に連戦をこなすのは難しいけど、
ここでどれだけ勝ち点を積み重ねられるかが
今季のガンバの行方を左右するのは間違いないので、
1つでも多くの勝ち点を獲得したいところだ。

見えている弱点を突けないもどかしさ

4ヶ月半遅れで開催された2節の鹿島戦のスタメンは以下の通り。

先日の神戸戦から6人を変更。

ウズベキスタンから帰国して以降、
井手口の名前がベンチにも無いところを見ると、
帰国後にコロナウイルス感染が判明したのは井手口のようだね。

対する鹿島は相馬監督が体調不良とのことで、
パシェココーチが代理で指揮をとっていたけど、
チーム内でコロナウイルスの感染者を出すと
色々と面倒なのは身を以って味わっているので、
相馬監督はただの風邪だといいね。

そんな状況で開催された試合は、ガンバは前の試合から中2日、
鹿島は中12日とあって、日程面ではかなり不利な状況だったけど、
鹿島は試合間隔が空いたことで逆に感覚が鈍っていたのか、
鹿島のビルドアップをガンバが高い位置でカットする場面が何度かあった。

また、鹿島は守備時にボールサイドに人数を掛ける守り方をしていたので、
必然的に逆サイドが空くため、サイドチェンジが有効だったね。

そんなにわかりやすく弱点を晒してくれているのに、
矢島のロングシュートぐらいしか可能性のあるチャンスを生み出せないのは、
試合に向けて、一体どんな練習をしているのだろうか。

最前線のレアンドロ・ペレイラについてはもはや何も期待できないんだけど、
もし起用するんだったら宇佐美や矢島と組ませるんじゃなく、
ACLで好連携を見せていたウェリントン・シルバとの
セットで起用した方がいいと思っているガンバサポは僕だけじゃないだろうね。

青黒の漢なら気持ちを見せろ

後半に入ると、前半に見られたような鹿島の選手たちのパスミスは無くなり、
守備時にバランスよく選手を配置されたことで、
サイドチェンジも上手く使えなくなってしまった。

押し込まれる時間が長くなる中、松波監督は、
レアンドロ・ペレイラと奥野に代えてパトリックと小野瀬を投入するも、
的中したのは松波監督の4分後にパシェココーチが切った、
土居と和泉に代えてアルトゥール・カイキと荒木という交代の方。

昌子がパスカットを狙って飛び出したところで奪い切れず、
荒木にボールキープされてしまうと、
右サイドのスペースに流れたアルトゥール・カイキにパスを通され、
後半27分に先制ゴールを許してしまった。

交代になった2人は悪い動きをしていたように見えなかったのだけど、
投入した2人で得点してしまうなんて敵ながら見事なベンチワークだったね。

1点を追うことになったガンバだけど、
なぜか松波監督は守備を意識して採用しているはずの3バックを削らず、
同じポジションの選手を交代するだけ。

そんな場当たり的な采配で鹿島を攻略できるわけもなく、
神戸戦に続いて勝ち点を1つも獲得できず。

ガンバに入団して最も日が浅いウェリントン・シルバだけが、
気持ちを見せて戦っていたのが申し訳ない気持ちになったね。

恩返しはもういらない

次戦は3日後にホームの大分戦。

またしても中2日での試合になるのでタフな試合になるのは目に見えているけど、
残留争いの直接的なライバルとなる大分相手には勝ち点3を獲得したいところ。

昨季、仙台の一員として、
ガンバ相手にハットトリックを決めた長沢の存在が気になるけど、
恩返しは去年でし尽くしたと思うので、
27日のパナソニックスタジアム吹田では大人しくしておいてほしいね。

ガンバ大阪01鹿島アントラーズ
’72 アルトゥール・カイキ