【東京オリンピック グループA2節 日本vsメキシコ】ついに越えた緑の壁

寿司はタコスが苦手

23日に始まった東京オリンピックも今日が3日目。

競泳の大橋選手やスケートボードの堀米選手、
柔道の阿部兄妹の金メダルに日本列島が沸いた1日の締めくくりは
20時キックオフのサッカー男子、メキシコ戦。

ロンドンオリンピックやコンフェデ杯などで、
何度も日本の前に立ちはだかってきた日本の天敵・メキシコ。

日本が自国開催のオリンピックでメダルを獲得するためには、
絶対に避けて通れない相手だ。

主演を食った黒子の存在感

埼玉スタジアムで行われたグループAの大一番のスタメンは以下の通り。

先日の南アフリカ戦から左ウイングの三好が相馬と代わっただけで、
残りの10人は同じ顔ぶれ。

難敵のメキシコが相手ということもあり、
前半から難しい試合を強いられるだろうなと予想していたのだけど、
その予想は良い意味で裏切られる。

酒井の縦パスに抜け出した堂安が利き足と逆の右足でクロスを上げると、
久保が中央で合わせて前半6分という早い時間帯に先制に成功。

メキシコの選手は堂安が左足に持ち替えると思っていたのか、
右足でクロスを上げたことに虚を突かれて、
中の準備が間に合わなかった感じだったね。

これに留まらず、ペナルティエリア内でドリブル突破を試みた相馬が、
アフターチャージを受けてPKを獲得すると、
これを堂安が決めて前半11分で2点のリードを奪ってみせた。

メキシコのレジェンドであるオチョア相手にど真ん中に決めたシュートは、
ブラジルワールドカップ最終予選のオーストラリア戦で、
本田圭佑がシュウォーツァーから決めたPKを思い出したね。

久保、堂安とこの世代の顔と呼べる選手が順当に結果を残したけど、
この試合のMOMはボランチの遠藤航だろう。
(テレ朝の中継に出ていた内田篤人も同じ意見だったね)

ボールを奪う、パスを展開する、ドリブルで持ち上がる、
1人で何役もこなして完全に中盤を制圧していた。

2-0になってからはメキシコにボールを持たれる時間帯が長くなったけど、
谷の守るゴールを脅かされるような場面はほとんど無く、
そのまま前半終了のホイッスル。

日本としては理想的な展開の前半だったんじゃないだろうか。

勝ってなお認識したメキシコの強さ

後半になると前掛かりに出てきたメキシコ。

まあ、これは予想通りの展開だったので、
日本としてはカウンターで裏返して3点目のゴールを奪いたかったのだけど、
何度かチャンスはあったものの、シュートまで持ち込むことが出来ず。

久保と堂安は後半の半分過ぎぐらいから運動量が落ちているように見えたので、
もうちょっと早い時間帯で交代させても良かったと思ったんだけど、
2点リードしているということと、
後半23分にメキシコのCBのバスケスが退場になって数的優位になったことで、
森保監督はこのままのメンバーで大丈夫と踏んだんだろうね。

ところが、数的不利になったにも拘らず、ますます攻勢を強めるメキシコ。

後半40分に日本の左サイドの深い位置からのFKが、
直接ゴールに吸い込まれて1点差となると、
完全にメキシコのイケイケムードになってしまった。

谷はニアサイドにいたモンテスが触ると思っていたのか、
ヘディングを空振りして抜けてきたボールに反応しきれなかったね。

しかしながら、後半アディショナルタイムに訪れたFKのピンチでは、
ロロナのヘディングシュートを谷が面目躍如のスーパーセーブで防いで、
なんとか逃げ切りに成功。

メキシコ人は日本人と体格が似ているので、
日本はメキシコのパスサッカーを手本にするべきだという人は多いけど、
これまでの日本とメキシコの対戦を振り返ると、パスでやられているというよりは、
中盤の球際の攻防で負けている印象の方が強い。

実際、メキシコの選手の体格を見ると、
背丈は日本人と似たり寄ったりだけど上半身は分厚い選手が多いしね。

ただ、この試合では、そんなメキシコ相手にも球際で一歩も引かず、
最後まで高いインテンシティを保つことが出来たのが勝因だったんじゃないだろうか。

フランス戦に向けてさらにギアを上げろ

組み合わせ抽選後には死の組とまで呼ばれたグループAだけど、
そんな競争力の高いグループで2試合終えて勝ち点6という結果は、
素晴らしいの一言に尽きるね。

そんな日本がグループステージ突破を懸けて最終節に対戦するのはフランス。

これまでだったら名前負けしているような相手だけど、
今の日本だったらきっとやってくれるはず。

フランスはグループステージを突破するには勝つしか無いという状況なので、
是が非でも勝利を目指して日本戦に臨んでくるだろうけど、
28日の日産スタジアムでは、そんなフランス相手にも怯むことなく、
勇敢な戦いを見せて欲しいね。

日本21メキシコ
‘6 久保建英
’11 堂安律
’85 アルバラド