【カタールワールドカップ アジア最終予選 中国vs日本】警鐘は聞こえているか

これ以上の取りこぼしは致命傷になる

カタールワールドカップアジア最終予選の初戦で、
オマーン相手に不覚を取った我らが日本代表の次なる相手は中国。

本来であれば中国に乗り込んで試合を行うところ、
中国政府の新型コロナウイルス対策の関係で第三国のカタールでの開催になったけど、
10月に強豪のサウジアラビアやオーストラリアとの対戦を控えていることを考えると、
試合会場はどこであれ中国相手に勝ち点を落とすわけにはいかない。

オマーン戦は結果だけでなく試合内容も低調だっただけに、
冨安や守田、負傷した南野の代わりに招集されたオナイウなど、
オマーン戦では不在だった選手たちが、
うだつが上がらないチームに新しい風を吹き込んでくれることに期待したいところだ。

大迫、それほどハンパなくはない

ドーハのハリファインターナショナルスタジアムのピッチに送り出された、
日本代表の11人の選手たちは以下の通り。

オマーン戦のスタメンから酒井、植田、鎌田、原口の4人が外れ、
室屋、冨安、久保、古橋が入った。

対する中国は、随分と日本をリスペクトしてくれたみたいで、
前線にウー・レイ、もしくはエウケソンの1枚を残し、
残りの9人で5−4のブロックを敷いて守るという戦い方を選択してきた。

常に3枚が前線に攻め残っていたオマーンと比べると、
カウンターを食らう危険性が少ないこともあってDFラインの設定はかなり高めで、
最終ラインの吉田と冨安が敵陣でボールを受ける場面も珍しくなく、
もはやハーフコートゲーム状態。

ただ、そんな試合展開にも関わらず、なかなか得点を奪えないところが、
今の日本の攻撃陣の低調ぶりを証明しているように思えたね。

前半38分に久保と大迫に連続で決定機が訪れるも、これを決めきることが出来ず、
嫌な雰囲気が漂っていたところ、右サイドをぶっちぎった伊東のクロスを、
中央で大迫が合わせて待望の先制点GET。

日本の選手のパフォーマンスが全体的に低調だったオマーン戦で、
唯一調子が良さそうだった伊東は、カタールに場所を移しても好調を継続していたけど、
大迫に関しては得点したものの依然として体は重そうだったね。

森保監督は古橋をトップの位置で使う意思は無いようだし、
オナイウは大迫の代わりにスタメン起用されるほどの信頼を勝ち取れていないとなると、
引き続き大迫には頑張ってもらわないといけないんだろうけど、
個人的には森保監督にはもっと柔軟な采配を期待したいんだけどね。
(結局、古橋は、この試合で適正外の左サイドでプレーさせられた挙句、
ケガしてしまった…)

栄枯盛衰は中国に対してだけ言えるではない

前半を1点リードで折り返した日本。

後半になると、追いかける中国は必然的に前に出てくるので、
敵陣にスペースが出来て日本としてはプレーしやすくなるなと思っていたけど、
後半になっても相変わらず自陣に引きこもったままの中国。

自陣に引きこもるのは戦い方の一つなので、それを否定するつもりはないのだけど、
中国の場合、自陣に選手の数は揃えてもボールへのアプローチがほとんどないので、
いつまで経ってもボールを奪うことが出来ず、カウンターも出来ないので、
勝つ気があるのかと疑われてもおかしくない戦い方をしていた。

習近平国家主席の国策により、国主導でのサッカー強化に乗り出し、
中国超級リーグに各国のスター選手が集まった時期もあったけど、
この試合の中国の戦いぶりを見る限り、
その恩恵が代表チームの強化には繋がっていないように見受けられる。

昨年度の中国超級リーグ王者の江蘇FCが債務超過が原因で解散するなど、
最近は景気の悪い話が聞こえてくるし、中国サッカーはこれからどこへ向かうのかね。

そんな中国も、後半も半分が過ぎようかという時間帯になってくると、
さすがにこれではまずいと思ったのか、3枚替えを敢行し布陣を4−4−2へ変更。

エウケソンとアランの帰化選手2トップを軸に、日本陣内に攻め入る時間帯も増え、
「こんな戦いが出来るなら最初からすればいいのに」と、
DAZNの中継を見ながら思ったのはきっと僕だけじゃないだろう。

しかしながら、中国が前に出てきたことで、
日本としては敵陣にスペースが出来て戦いやすくなったはずなのに、
結局、大迫の先制点以降、ゴールは生まれず。

伊東に代わって投入された鎌田も、
メンバー表の名前を書き変える以外の仕事は出来なかったし、
前線の選手たちにはより一層の奮起を促したいところだ。

名より実を取れ

DAZNのゲスト解説に来ていた岡田武史は、オマーン戦の敗戦を引き合いに出して、
「本来はこれぐらい出来る監督と選手だ」と日本の勝利を称えていたけど、
中国相手にこの程度の試合しか出来ないようでは、
来月に控えるサウジアラビア戦とオーストラリア戦には勝てないだろう。

オマーン戦、中国戦の2試合を通して、
本来のコンディションでない選手も散見された上、
伊東が累積警告で次戦のサウジアラビア戦に出場停止になってしまったので、
来月のインターナショナルマッチウィークでは、
選手の名前だけではなくコンディションも考慮してメンバー選考をしてほしいと思う。

まあ、スポンサーの絡みもあるし、色々難しいんだろうけどね。

中国01日本
’40 大迫勇也