【カタールワールドカップ アジア最終予選 ベトナムvs日本】楽に勝てる相手ではないのはわかってるけど楽に勝ちたかった

逆境に挫けるなと今自分に言い聞かせて

9月から始まったカタールW杯アジア最終予選の戦いも、
折り返し地点となる11月のアウェイ2連戦。

4試合を終えて2勝2敗と、日本のここまでの戦いは決して満足出来るものでは無いだけに、
この日のベトナム戦、そして来週のオマーン戦では勝ち点6がマストだろう。

この日の対戦相手のベトナムは、日本が所属するグループBで最下位とあって、
ただ勝つだけじゃなく、出来るだけ点差をつけて勝ちたい相手ではあるけど、
一昨年のアジアカップの準々決勝で対戦した時は、
堂安がPKで挙げた1点のみを守り切って辛勝していることを思うと、
簡単に勝てる相手では無いだろう。

欧州組を乗せたチャーター機の到着が遅れてぶっつけ本番で試合に臨むことになるなど、
試合を難しくする要素はいつも以上にあったけど、
日本の選手たちの逆境に立たされた状況でのリバウンドメンタリティに期待したいところだ。

東南アジアで聞いた中東の笛

ミーディンナショナルスタジアムに送り出された日本の布陣は4−3−3。

先月のオーストラリアとの大一番に勝利した布陣を踏襲したようにも思えるけど、
表記上、左ウイングの南野と右インサイドハーフの田中碧は中央でプレーする頻度が多く、
左インサイドハーフの守田と右ウイングの伊東が大外に開くなど、
左右非対称のシステムのように見えた。

神戸の三浦監督が日本代表への招集に難色を示していた故障明けの大迫や、
FC東京復帰後低調なパフォーマンスに終始している長友の先発起用には、
クエスチョンマークが付いたけど、その大迫のポストから左サイドを南野が抜け出して、
折り返しを伊東が決めて先制。

この試合で大迫が良かったのってこの場面ぐらいだったと思うので、
1試合を通して見れば決して満足のいくパフォーマンスとは言えなかったけど、
それでも日本人でこのしなやかなポストプレーが出来るFWは、
大迫ぐらいだなと思ったね。

ベトナムは、帰陣する時ペナルティエリア内にベタッと戻るせいか、
バイタルエリアが空きやすい傾向があり、
クロスに対してマイナスに走り込んだ選手がフリーでシュートを打てる場面が何度かあったので、
追加点を奪うのも時間の問題かと思われた。

そして、前半は1点だけかなと思われた前半残り5分という時間帯にその時はやってくる。

ベトナムのCKからのカウンターで伊東がピッチの半分以上を1人で駆け抜け、
左サイドからカットインして強烈なミドルシュートを放つと、
これがニアの天井をぶち抜いてゴールネットに突き刺さるスーパーゴール。

日本代表の試合でこれだけ見事なゴールを見たのは久しぶりだったので、
胸がすくような気持ちになったのだけど、
なんとVARレビューの結果、このゴラッソが田中碧がオフサイドの判定で取り消しに。

おそらく伊東のシュートが、
ニアに走り込んだ田中碧にかすったことでオフサイドという判定だったのだろうけど、
VTRでも田中碧にかすっているかどうかは確認出来なかったので、
日本を簡単に勝たせないために何らかの力が働いた判定としか思えなかったね。

欲しかった追加点は手に入らず

どことなくモヤモヤした気分が晴れぬまま迎えた後半。

前半終了間際に不可解な判定でゴラッソを取り消された伊東は、
後半に入っても攻守両面に於いてキレキレで、伊東と対峙したベトナムの7番の選手は、
ファウルやCKに逃げる形でしか伊東を止められないような状態だったけど、
その伊東が得たセットプレーのチャンスも決め切ることが出来なかった。

ぶっつけ本番で左右非対称のシステムをアジャストさせた、
日本の選手の戦術理解力は大したものだなと思ったけど、
セットプレーまでは落とし込む時間が無かったのかね。

森保監督が最初に動いたのは後半18分。

長友と南野に代えて中山と浅野という交代で、
布陣をシンメトリーの4−3−3に変更したけどあまり効果的な交代にはならなかった。

後半30分には大迫に代えて古橋を投入し、
前線にスピードがある3人が並ぶような形になったけど、
その3人のスピードを活かすようなDFラインの裏への長いパスは少なく、
まるでまだ大迫がポストプレーのために中盤に下りてきたり、
南野が間で受けてくれることを期待しているかのようなサッカーをやっていた。

この辺の攻撃の舵取りって、田中碧との交代でピッチに入った柴崎の役目だと思うのだけど、
この日の柴崎は、枠を捕らえたシュートは放ったものの、
効果的な配球は出来ていなかったように思う。

プレースタイル的にまだ老け込むような年齢でもないと思うので、
田中碧からポジションを奪い返すぐらいの気概を見せて欲しいね。

最初についたケチを取り払う

結局、この試合で日本が挙げた得点は、前半17分の伊東のゴールの1点のみ。

今後、勝ち点で並んだ時に少しでも優位に立てるように、複数得点で勝利したかったので、
前半終了間際の伊東のゴラッソがオフサイドで取り消されたのが重ね重ね痛いところだけど、
最低限の結果を残すことが出来た点は評価したいと思う。

来週の火曜日にはアウェイのオマーン戦。

そもそも、アジア最終予選の初戦で、ホームでオマーンに負けたことが、
現在の苦しい状況を招いている元凶なので、
その悪いイメージを払拭する快勝に期待したいところやね。

まあ、そのためには今大会1試合2点以上取れていない攻撃陣の奮起はマストなんだけども。

ベトナム01日本
’17 伊東純也