【全国高校サッカー選手権大会 3回戦 関東第一vs矢板中央】やはりサッカーの試合は3-2が一番面白い

新年の挨拶は蘇我から

みなさま、新年あけましておめでとうございます。

相変わらずインターネット上に駄文を垂れ流している弊ブログですが、
本年もよろしくお願いします。

2022年のサッカー観戦のスタートはフクダ電子アリーナで開催される、
高校サッカー選手権の3回戦から。

大晦日にフクアリを訪れた時は、寒風吹き荒ぶ中での試合だったので、
かなり体に堪える観戦環境だったけど、
この日は気温こそ低いものの風はほとんど無くて、
快適なサッカー観戦日和だったね。

守備をそのままに攻撃を強化するのは難しい

そんな千葉会場の第2試合で顔を合わせたのは、
2回戦で今大会注目選手のチェイス・アンリ擁する尚志を降し、
4回目の選手権出場にして初めて3回戦に進出した関東第一と、
2度の選手権ベスト4の実績を持ち、
栃木県の常連校として確固たる地位を確立しつつある矢板中央。

東京都リーグを戦っている関東第一に対し、
矢板中央は関東プリンス所属なので、
単純なカテゴリー比較だと矢板中央が有利に見える。

ただ、新国立での開幕戦で、
中津東を圧倒した関東第一のサッカーは素晴らしかったので、
その12月28日の試合の再現が出来るのであれば、
矢板中央の強固な守備陣に風穴を開けることも可能だとは思っていたけど、
それが前半6分という早い時間に訪れたのはちょっと予想外だったね。

早い時間に先制を許した矢板中央の髙橋監督は、
前半の半分が過ぎようかという時間帯で、
ジョーカーの10番星を投入するという積極的な采配を敢行。

すると、入ったばかりの星がドリブルでペナルティエリアに進入すると、
ファウルを受けてPKを獲得。

そのPKを長身CBの4番島﨑が決めて試合を振り出しに戻してみせた。

髙橋監督の采配が的中し、
ここから矢板中央がノッてくるかなと思ったんだけど、
タイスコアになったのも束の間、次にゴールネットを揺らしたのは関東第一。

10番肥田野のヘディングシュートがクロスバーとGKに当たり、
スクランブルな状態になったところを、
ゴール前に詰めていた左WBの若松が押し込んだ形だったね。

1点目の肥田野のゴールも9番本間のシュートのこぼれ球だったので、
矢板中央としてはアンラッキーな形での失点が続いたけど、
本来、矢板中央って強固な守備がウリのチームなのに、
この試合では随分あっさりと失点する印象が残った前半だったね。

やはりフクアリにはイエローがよく映える

前半を1点ビハインドで終えた矢板中央は、後半頭から2枚の選手交代を行い、
さらに後半6分にもボランチの6番田邊に代えてFWの26番久野木を投入。

すると、その久野木がファーストプレーで右サイドを抜け出すと、
GKとDFラインの間に速いクロスを入れてオウンゴールを誘発し、
再びスコアは振り出しに。

またしても交代策が的中した髙橋監督の采配は非常に冴えていたね。

個人的に矢板中央のサッカーってアンチフットボールであまり好きではないのだけど、
この試合では彼らの激しいプレーが良い方向に出ていて、
それに関東第一が応戦する形で球際が激しい好ゲームを作り上げていた。
(主審のゲームコントロールも見事だったね)

第1試合の宮崎日大と静岡学園の試合は、
前半だけで静学が6点リードするという大味な試合だっただけに、
緊張感の振れ幅の大きさに観戦している方もついていけないところがあったわ。

このままタイスコアで試合は終盤まで進み、PK戦も頭をよぎり始めた後半38分。

カウンターで前を向いた肥田野が前方にスルーパスを送ると、
その先にいたのは本間。

左足で放たれたシュートは、
1年生の時から矢板中央のゴールを守る藤井の手をすり抜け、
ゴールネットに突き刺さって、勝負あり。

2戦連続でプリンス勢を破った関東第一の戦いは見事だったけど、
この試合の関東第一の3得点は全て本間と肥田野の2人が絡んでるんよね。

準々決勝の静学戦は、難しい試合になることは間違いないけど、
ここまで関東第一を引っ張ってきた2人が、
静学という強敵相手にどこまでやれるかが楽しみやね。

観ている側は楽しみしかない

明後日はいよいよベスト8。

流経大柏が早々に敗退するという波乱はあったものの、
ここまで強い高校が順当に勝ち上がってきているように見えるので、
レベルの高い試合が期待できそうやね。

そして、12月29日から始まった中1日の連戦も次でようやくひと段落。
(関東第一だけは12月28日からだね)

2日連続の試合が無かっただけ例年より消耗度はマシとは言え、
さすがに体力的にピークだと思うけど、良い試合に期待したいね。

関東第一32矢板中央
‘6 肥田野蓮治
’24 島﨑勝也
’27 若松
’47 オウンゴール
’78 本間