【キリンチャレンジカップ 日本vsペルー】パナスタでの負の歴史を払拭したサムライブルー
11人対11人の試合を希望
先日、豊田スタジアムでエルサルバドルに圧勝した我らが日本代表は、
舞台をパナソニックスタジアム吹田に移し、ペルーとの対戦に臨んだ。
主力級の選手が今回の遠征に帯同していないペルーだけど、
先日、韓国相手に1-0で勝利しているので難しい相手であることに変わりはない。
また、久保の話によるとペルーはプレーが荒いとのことなので、
誰もケガすることなく無事に試合を終えてほしいね。
ウイングがチームに翼を授ける
豊田スタジアムに続いて鬼門を突破したい日本代表のスタメン11人は以下の通り。
パナスタで開催される代表戦だというのに、
かつてこの場所をホームとして戦った堂安と中村敬斗のどちらもスタメンで起用しないなんて、
森保監督は興行というものを理解しているのだろうか。
また、この試合のゴールマウスは、
中村航輔と名乗っている坊主頭で髭面のポルトガル人が守っていたけど、
本物の中村航輔は一体どこに行ったんだ?
往々にして、日本が南米のチームと試合をすると、ボールは持たせてもらえるものの、
チャンスになりそうな場面ではきっちりと攻撃を潰されてしまい、
カウンターから失点してしまうという展開になることが多いけど、
この試合では序盤から、中盤で鎌田が時間を作ってサイドに展開し、
伊東と三笘の突破からチャンスを作り出していく。
普段ガンバの試合を見ていると、ウイングのところで攻撃がノッキングすることが多いから、
こんなにサイドのドリブル突破からチャンスが生まれるのを見ると、
別のスポーツを見ているかのようだ。
すると、右サイドの伊東から中央の遠藤を経由して伊藤洋輝にパスが繋がると、
伊藤洋輝が左足を一閃してゴールネットを揺らし、前半22分に日本が先制。
ペルーのレイノソ監督は、試合前日のインタビューで、
「三笘を警戒している」と語っていた言葉通り、三笘に対してダブルチームをつけてきたけど、
この場面では、遠藤が三笘へパスを出すと思ったのか、
ペルーの選手たちの伊藤洋輝への寄せが甘くなったように見えたね。
1人の選手にマークが集中すると他の選手が空くという、
原理を上手く使ったゴールだったと思うわ。
さらに前半37分には、菅原の中央へのパスを鎌田が収めて時間を作ると、
左サイドを駆け上がった三笘へパス。
このパスを受けた三笘が左サイドからカットインしてシュートを放つと、
ペルーのディフェンスに当たったシュートがゴールマウスに吸い込まれ、
前半のうちに2点リードを奪うことに成功。
先日のエルサルバドル戦では、前半の早い時間帯に相手に退場者が出たので、
前半で大量リードしても日本が強いのか相手が弱いのか分かりかねるところがあったけど、
退場者が出ているわけでもないペルーにこれだけやれるのであれば、
この2試合の日本のパフォーマンスは良いと言えるんじゃないだろうか。
中村敬斗の凱旋出場は叶わず
前半で旗手がどこか痛めたのか、後半頭から旗手に代わって守田が出場。
対するペルーは、
ガンバが狙っているというフェイクニュースが何年か前に流れたこともあるゲレーロを含め、
ハーフタイムで3人の選手を入れ替えるも、試合は依然日本ペース。
すると、またも中央の鎌田から左の三笘への展開でチャンスを作ると、
三笘の折り返しを中央で伊東純也が受け、冷静にGKもかわして3点目をGET。
このゴールでお役御免となった鎌田と伊東純也に代わりピッチに立ったのは久保と、
パナスタ凱旋となる堂安。
先日のエルサルバドル戦とは違い、久保が右のインサイドハーフで、
堂安が右ウイングとポジションが逆だったけど、
この2人が連動して前線からプレスを仕掛けると、ペルーの守備陣がバックパスをミス。
このミスを前田が拾ってGKとの1対1を制し、日本に4点目のゴールをもたらした。
こうなってくると、三笘に代えて中村敬斗という交代を期待したのだけど、
なんと森保監督は遠藤に代えてCBの瀬古を投入し、アンカーに配置するという謎采配を披露。
すると、谷口とラパドゥーラが競り合って溢れたセカンドボールに瀬古が反応出来ず、
ゴンザレスに決められて失点してしまうんだから空いた口が塞がらない。
まあ、平日の夜にも関わらず、パナスタのスタンドをあれだけ埋めてくれた、
ペルーのファンの手土産にはちょうど良かったと考えることにしておくか。
締まりは悪い感じになったけど、勝率が悪かったパナスタでの代表戦で勝利を挙げたことで、
今後、キリンチャレンジカップの会場を選定するにあたり、
パナスタが敬遠される確率が下がったのは良かったと思う。
ハリファ国際の歓喜の再現なるか
6月のインターナショナルマッチウィークを2戦2勝で終えた日本代表の次の試合は9月9日。
昨年のカタールワールドカップで劇的勝利を挙げたドイツと、
ヴォルフスブルクの本拠地であるフォルクスワーゲン・アリーナで再戦。
UEFAがネーションズリーグなるものを始めてから、
ヨーロッパの国との親善試合を組むのは難しくなっていたので、これは願ってもない機会やね。
何やら、ドイツ遠征に係る費用は全てドイツ持ちというところから、
カタールワールドカップで日本に敗れた悔しさを1日でも早く晴らしたいという、
ドイツの腹の内が透けて見えるけど、
そんなドイツをホームの大観衆の前で返り討ちにするという、
痛快なシナリオに期待したいところやね。
日本4−1ペルー
’22 伊藤洋輝
’37 三笘薫
’63 伊東純也
’75 前田大然
’83 クリストフェル・ゴンザレス