【明治安田J1リーグ26節 柏レイソルvsガンバ大阪】暑さで蓋が開かなくなった青黒のケチャップ
熱帯夜以上にガンバよ熱くなれ
試合内容では圧倒しながらもゴールが奪えずスコアレスドローに終わった東京戦から中3日、
我らがガンバ大阪はアウェイでの柏戦に臨んだ。
ただでさえも相性の悪い日立台なのに、
柏は前節の浦和戦が悪天候で中止になったことで選手は誰も消耗していないので、
コンディション面でもガンバが不利な状況。
ただ、我らが青黒の至宝・宇佐美貴史は、
東京戦を累積警告で欠場しているので休養十分だし、
故障から戦線復帰した山田康太も東京戦ではベンチ入りしながらも出番が無かったので、
古巣相手に恩返し弾をお見舞いすべく牙を研いでいることだろう。
いずれにせよ首位の町田追撃に向けてこれ以上勝ち点を落とすことは許されないので、
複数の悪条件を克服して柏の地で勝利の凱歌をあげたいところだ。
ガンバの先制点を阻んだ宇佐美の1mm
パリオリンピック戦士の細谷、関根がスタメンに名を連ねた柏と相対する、
ガンバのスタメンは以下の11人。
前節からジェバリ、坂本、ウェルトン、ダワンが外れ、
宇佐美、山田、倉田、ネタ・ラヴィが入った。
倉田と黒川を左サイドに並べていることから、
黒川のオーバーラップを積極的に使っていこうという狙いが見えるね。
細谷のシュートのこぼれ球を山田雄士に詰められるという、
いきなりピンチが訪れる試合の幕開けになったけど、
このシュートは黒川が寸前のところでクリアし難を逃れる。
すると、ピンチの後にチャンスありとはよく言ったもので、
今度は鈴木徳真のスルーパスに抜け出した宇佐美が強烈なシュートを放つ。
しかしながら、クロスバーに当たって下に落ち、
ゴールラインを越えたかに見えたボールは、
わずかにゴールラインにかかっていたとしてノーゴールの判定に。
先日のパリオリンピックのスペイン戦で、
細谷の同点ゴールと思われたシュートがわずかにオフサイドだったとして、
ノーゴールになった判定が細谷の1mmだなんて言われてたけど、
この場面も宇佐美の1mmと言ってもいいような際どい判定だったね。
その後は、ガンバがボールを支配する展開になったけど、
先日のFC東京と違ってこの日の柏のディフェンスはスライドが速くて、
左右に揺さぶっても思うようにスペースを見つけて前進出来ず、
ボールを持っていると言うよりは持たされているような試合展開に。
対する柏は、宇佐美がJ1で一番怖い選手だと評するマテウス・サヴィオと、
ジエゴの強力な左サイドからガンバ陣内に攻め込んで来たけど、
一森をはじめとしたガンバの守備陣が集中した守りを見せてシャットアウトし、
スコアレスでハーフタイムへ。
攻撃に関してはボールは持っているものの縦への推進力を失っている状態なので、
後半どこでウェルトンを投入するのかが鍵と言ったところか。
あ、前半の終盤に関根が倉田と交錯して脚を痛めたプレーで、
両チームのサポーターが騒然となったけど、
あれは先に一森のキックの落下点に入っていった倉田に対して、
関根が突っ込んでいって自爆したものなので、
ガンバへのクレームは受け付けかねますので悪しからず。
足踏みしている時間はないはず
前半の内容を受けてもポヤトスは選手を入れ替える必要は無いと判断したのか、
ハーフタイムでのガンバの選手交代は無し。
ただ、前半と同様、ボールを持てどもなかなか前に進めず、
宇佐美と山田が確率の低いトリッキーなプレーを選択してボールをロストするなど、
徐々にプレーに粗が目立ち始める。
後半14分になってようやく山田と倉田に代えて坂本とウェルトンを投入するも、
6月のパナスタでの試合で戸嶋と島村を弾き飛ばしたウェルトンのドリブルは警戒され、
前を向いて良い形でドリブルをさせてもらえない。
対する柏の井原監督は、垣田と山田雄士に代えて木下と島村を投入すると、
その木下がジエゴのスルーパスに抜け出して一森と1対1になるという、
絶体絶命のピンチが訪れてしまう。
しかしながら、このピンチも一森の神懸かり的なスーパーセーブで凌ぎ失点を許さず。
その後も、後半26分に松田とネタ・ラヴィに代えて岸本と柏キラーのダワン、
後半37分に山下に代えて食野を投入するも、暑さの影響もあってか思うようにギアが上がらず、
2試合連続のスコアレスドロー。
今節も町田が湘南に敗れて勝ち点を落としたのに、
またしてもガンバがお付き合いしてしまったため、勝ち点1しか縮められず、
さらにはモタモタしている間に広島に抜かれて4位に転落してしまった。
3試合連続で得点も取れていないし、いよいよ正念場が訪れたなという感じがしてならないね。
御崎公園でのシックスポインターズをモノにせよ
ガンバの次節の試合はアウェイでの神戸戦。
神戸はガンバと勝ち点1差の5位なので、
シックスポイントマッチと言っても差し支えないだろう。
(間違っても阪神ダービーだなんて言うつもりは無い)
ノエスタでの神戸戦は、2020年シーズン以来勝利が無く、
良いイメージがあるとは言い難いけど、
これ以上モタついていたら優勝争いから脱落しかねないので、
相性とかそんなこと言っている場合じゃない。
次の土曜日は神戸キラーの宇佐美貴史が、
VARで確認するまでもない完璧なシュートでゴールネットを揺らし、
ガンバに勝利をもたらしてくれるはずだ。
柏レイソル0ー0ガンバ大阪