【明治安田J1リーグ6節 横浜F・マリノスvsガンバ大阪】日産でのマリノス戦は2年続けて同じオチ

まだガンバのリベンジのターン
山下の芸術的ループ弾で清水に今季初黒星を付けた我らがガンバ大阪は、
先日、ACLEでベスト8に進出した横浜F・マリノスとのアウェイゲームの日を迎えた。
中谷と坂本のゴールで逆転勝利を飾った昨年の天皇杯の準決勝以来のマリノス戦だけど、
何やらあちらさんは今節の試合を天皇杯のリベンジマッチと位置付けて、
プロモーションをされているようで。
あの試合はガンバとしては劇的な勝利で、マリノスとしてはショッキングな敗戦だったけど、
通算戦績で言えばガンバが大きく負け越している現状なので、
リベンジする立場なのはこちらなんですがね。
まだケガ人が多く、万全とは言えない状態のガンバだけど、
今季リーグ戦で未勝利とまだ調子が上がっていないマリノスを今のうちに叩いて、
好スタートと切った鹿島や広島、柏といったあたりを追撃したいところだ。
ストライカー求む
3年ぶりの新横浜での勝利を目指し、
冷たい雨が降りしきるピッチにポヤトスが送り出したガンバのスタメン11人は以下の通り。

2節のアビスパ戦で足の甲に裂傷を負って欠場していた中谷がスタメンに復帰し、
さっそく佐々木とCBコンビを組むことに。
また、加入したばかりのヒュメットがさっそくベンチ入りしただけでなく、
宇佐美とファン・アラーノまでも戦線に復帰し、何やら突然層が厚くなった感。
そんな試合は、前節の清水戦と同様に前線からのプレスが冴え渡り、
次々とチャンスを作り出すガンバ。
特に左CBの佐々木は、早くもJ1の試合のペースに慣れたのか、
次々と前線に精度の高いロングフィードを送り、
アウェイスタンドに詰めかけたガンバサポーターを唸らせる。
しかしながら、倉田、ジェバリ、山下と立て続けにシュートチャンスが訪れるも、
いずれもゴールネットを揺らすことが出来ず。
そう言えば、昨年の日産でのマリノス戦も、似たような試合展開から、
アンデルソン・ロペスにワンチャンスを決められたななんて思っていたら、
余計なことは考えない方が良かったのか、遠野にゴールネットを揺らされ、
前半20分にマリノスに先制点を献上。
遠野がネタ・ラヴィの寄せを掻い潜って前を向いた時に、
半田と中谷がどちらもボールに行けずに下がってしまったことで、
シュートを打つ時間を与えてしまったね。
まあ、先制点を許してしまったガンバだけど、それまで良い攻撃は出来ていたので、
特に戦い方を変えなくても同点に追いつけると思ってたのだけど、
ハーフコートゲームのごとくマリノスを押し込むもゴールが遠く。
なぜガンバがヒュメットを獲得する必要があったのかというのを、
雄弁に語っているかのような試合展開で、
1点ビハインドのままハーフタイムを迎えることになってしまった。

ヴェルディ戦の満田のようにいかなかったヒュメット
お互いに選手交代無く迎えた後半も、前半に引き続きガンバが攻勢に出て試合を進めるも、
ジェバリと山下のシュートはいずれもゴールネットを揺らすことが出来ず。
それにしてもガンバはサガン鳥栖との対戦も含めて、朴一圭のせいで何点損しているんだろうか。
攻めても攻めても得点が奪えない状況を打破すべく、
ポヤトスはイエローカードを貰っていた倉田に代えて宇佐美を投入。
さらに山下と鈴木徳真に代えて美藤とヒュメットを投入し、マリノスのゴールに迫る。
ガンバサポお待ちかねのヒュメットの登場に、
どんなプレーをするのかワクワクしていたのだけど、
なぜか左サイドに入った新たな背番号23はピッチを浮遊するだけで、
宇佐美やジェバリとの連携でゴールに迫る場面は皆無。
(ヒュメットを1トップにして、ジェバリを左サイドに置いた方が良かったんじゃないだろうか?)
また、倉田や山下といった、前線から積極的にプレスに行ける選手を下げたことで、
マリノスの攻撃を高い位置で食い止めることが出来ず、攻め込まれる展開が増えていく。
すると、アンデルソン・ロペスからロングボールの落としを受けた遠野に、
前方を走る植中へパスを通されてしまうと、
植中のシュートはクロスバーに当たってゴールに吸い込まれ、痛恨の2失点目。
2点ビハインドになってからアラーノと名和田がピッチに送り出されたけど、
選手交代のカードを切るたびにパワーダウンしていく感は否めず、
最後までマリノスのゴールを揺らすことが出来ずに敗戦を喫してしまった。
ヴェルディと清水に勝って良い流れが出来かけていたけど、
この日の雨模様の天気のように文字通り水を差される格好になってしまったね。

土佐で天皇杯のリベンジをしてから越後に向かう
マリノスに今季初勝利を献上したガンバの次節の対戦相手は、
こちらもまだリーグ戦で勝利を挙げられていないアルビレックス新潟。
この手の不発弾の扱いが苦手なガンバのことだから、
気前良く新潟に今季初勝利をプレゼントしてしまいがちだけど、
前半のような戦いをして早い時間帯に先制点を挙げられれば、
勝ち点3は自ずと見えてくると思う。
そのためには攻撃陣の奮起が必要なので、
春分の日に行われるルヴァンカップ・高知ユナイテッド戦に勝利し、
弾みをつけてビッグスワンに乗り込みたいところだ。
横浜F・マリノス2ー0ガンバ大阪
’20 遠野大弥
’75 植中朝日