【北中米ワールドカップ アジア最終予選 日本vsインドネシア】6発の花火とともにフィナーレを迎えたアジア最終予選
ケガしない程度にアピールせよ
北中米ワールドカップのアジア最終予選もこのインドネシア戦が最終戦。
3月のバーレーン戦で本大会出場を決めている日本としては消化試合になるけど、
ホームに詰めかけた観客の前で無様な試合は出来ないので、
勝利で最終予選のラストを飾って欲しいところ。
(と、言いつつ、パナスタでの代表戦は勝率が悪かったりするんだけど・・・)
最終予選初黒星を喫した先日のオーストラリア戦では町田と渡辺、
そして帰国してからは、柏の新進気鋭のボランチ熊坂が負傷離脱するなど、
故障者が続出している日本だけど、この試合で出場機会を得た選手たちには、
ケガに気をつけつつ、森保監督に存分にアピールして欲しいところだ。
ケチャップの蓋が開いてしまえばこれぐらいは出るもの
アウェイスタンドを埋め尽くしたインドネシアサポーターの歌声が響く、
パナスタのピッチに送り出された日本のスタメンは以下の11人。

先日のオーストラリア戦から引き続きスタメンなのは鎌田と佐野の2人だけ。
ベンチに名を連ねた18歳の佐藤龍之介に出番は訪れるか。
試合は、オーストラリア戦に引き続き、自陣でブロックを敷いて守るインドネシアに対し、
日本がハーフコートゲームを仕掛ける展開。
ただ、オーストラリアと違ってインドネシアの守備は、
人数は揃っていても日本のボールホルダーへの寄せは甘いし、
ボールにチャレンジしてもカバーはいないしで、
オーストラリアよりはゴールを奪うのは容易いだろうなと思って試合を見ていた。
そんな試合が前半15分に動いたのは必然。
鎌田が左サイドの三戸に展開すると、三戸が左サイドからあげたクロスに対し、
パスを出した鎌田がペナルティエリア内に走り込んで頭で合わせ、
日本に先制点をもたらしてみせた。
先に失点したことで、前に出ざるを得なくなったインドネシア陣内に、
これまで無かったスペースが出現すると、
日本が誇るクラックの久保と鎌田であれば何でも出来る状況に。
CKのショートコーナーの流れでペナルティエリア内に進入した久保が、
町野の落としを受けてダブルタッチから右足でゴールネットを揺らし、
先制点から4分後に追加点。
前半アディショナルタイムには、久保のパスを受けた鎌田が、
GKをおちょくるようなキックフェイントからのループシュートでゴールネットを揺らし、
前半だけで試合を決めてみせた。
ここのところ塩っぱい試合が続いていた日本だけど、この試合に関しては、
前半だけでもチケット代の元は取れるだけのものを見せてくれたんじゃないだろうか。
ギラついた若手に日本の明るい未来を見る
2得点を挙げた鎌田はハーフタイムでお役御免となり、中村敬斗が後半頭から登場。
元ガンバの中村にとって今回のパナスタでの代表戦は凱旋試合になるので、
ゴールを挙げたいところだったけど、
GKがいないゴールに蹴り込むだけのシュートを大きく外してしまい、
絶好のチャンスをみすみすフイにしてしまう。
ところが、この中村のシュートミスが呼び水になったのか、
その直後に、中村のパスを左サイドに流れた町野が受けると、
町野のクロスから森下が”ここしかない”という絶妙なコースにシュートを決め、
後半10分に日本に4点目が入る。
さらにその3分後には、久保がノールックでDFラインの裏へロビングパスを送ると、
走り込んだ町野が左足で押し込んでなんと5点目。
森保監督は、新戦力を招集するだけ招集しておいて起用しないなんてことはザラにあるけど、
さすがに5点差もついたら観客が喜ぶ選手起用も考えるようで、
後半16分には佐野航大を投入し、兄の海舟との共演を実現。
さらにその8分後には、久保に代えて18歳・佐藤龍之介を投入するなど、
森保監督らしからぬエンタメ性に溢れる采配を見せる。
そんな結果にも話題性にも溢れた一戦は、俵積田の左サイドの突破から、
中村が放ったシュートのこぼれ球を押し込んだ細谷のゴールで締めくくり。
6-0というスコアだけ見ると攻撃陣が爆発した印象を受けるけど、
インドネシアのシュートを0本に抑えながら、ボールを持てばドリブルで前進し、
チャンスに繋がる縦パスを供給し続けた守備陣の働きにも光るものがあったね。
主力選手の多くが招集外となった今回の代表活動だけど、
新たに選ばれた選手たちのアピールにより、
来年のワールドカップに向けてさらに競争が激化しそうな印象を受けたね。
ワールドカップに向けた戦いはもう始まっている
かくして北中米ワールドカップのアジア最終予選を終えた日本代表の今後は、
来月に韓国で行われるE-1選手権、そして9月にメキシコ、アメリカとの親善試合と続く。
E-1は正直どうでもいいとして、9月の北中米遠征に関しては、
ワールドカップが行われるスタジアムや練習場の雰囲気を知れるという意味で、
本大会に向けてアドバンテージになり得るんじゃないだろうか。
UEFAがネーションズリーグを開催しはじめて以降、
ヨーロッパ諸国とマッチメイクをするのが難しくなったので、
本大会に向けた調整がこれまでの大会と異なる形になっているけど、
上手く来年のワールドカップにコンディションをピークを持っていけるように、
チームの強化を進めてほしいと思います。
日本6ー0インドネシア
’15 鎌田大地
’19 久保建英
’45+6 鎌田大地
’55 森下龍矢
’58 町野修斗
’80 細谷真大
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