【国際親善試合 日本vsボリビア】代表チームの興行以上の意味は持たない勝利
神戸での代表戦
吹田スタジアムがオープンして以降、関西で開催される日本代表戦は、
我らがガンバ大阪のホームで開催されることが多かったけど、
この試合は珍しくノエビアスタジアム神戸での開催。
正直、7万人近い収容人数を誇る日産スタジアムを満員に出来るほどの人気コンテンツを、
3万人弱程度のキャパシティしかない神戸で開催するのは、いささか勿体無い気はする。
これも、このスタジアムをホームとして戦っているチームが、
リアルサカつくばりの大型補強を敢行したことで、
世間の注目度が高まった影響もあるのかもしれないね。
ただ、これ以上神戸にデカイ顔をされるのも癪に障るので、
今季は、関西の盟主はガンバ大阪だぞというのを
改めて世間にアピールするシーズンになって欲しいと思っているのだけども。
とりあえず11人入れ替えてみました
事前の報道にもあったように、ボリビア戦のスタメンは、
先日のコロンビア戦から総取っ替え。
ただ、コロンビア戦のスタメン11人のポジションに、
そっくりそのままベンチメンバーを当てはめて機能させることは難しい。
例えば、この試合で1トップに入った鎌田は、
本来は1列後ろの香川のポジションでプレーしている選手だし、
ボランチの小林の適正ポジションはトップ下か4−3−3の右インサイドハーフ。
もっと言えば、宇佐美と乾はともに左サイドを主戦場とする選手と来れば、
連携面で上手くいかないのは当然なのかもしれない。
ボリビアの攻撃が単発だったので、
シュミット・ダニエルが守る日本のゴールが脅かされる場面はほとんど無かったけど、
かと言って、日本の攻撃がボリビアの脅威だったかと言われると疑問符がつくね。
まあ、左からカットインしてフリーで放った乾のシュートは決めて欲しかったけども。
融合は出来たのか?
日本があるべき姿を取り戻し始めたのは、後半、宇佐美と乾に代えて、
中島と堂安が投入されたあたりからだと思う。
さらに、小林に代えて柴崎がピッチに投入されると、
完全に僕らの知っている森保体制の日本代表の姿になった。
ただ、この試合を中継したフジTVがプッシュしていたように、
今回のボリビア戦のコンセプトはスタメンの11人とベンチメンバーの融合だったはず。
そのコンセプトを掲げるのであれば、南野の投入を遅らせて、
中島、香川、堂安の2列目でどれぐらい出来るかを見ても良かったんじゃないかと思う。
結果的に中島が素晴らしい股抜きゴールを決めて1−0で勝利はしたけど、
やっぱりスタメン組はすごいねという結論に落ち着いただけ。
今夏に招待されているコパアメリカは、選手を拘束する権利が無いため、
代表選手の招集が難航することは今から目に見えているので、
誰が試合に出てもある程度計算できるという状態にはしておきたかった。
それだけに、ベストメンバーの素晴らしさをただ再確認しただけの国際親善試合に、
果たして意味はあったのだろうか。
次の代表の試合は6月。
権威のあるコパアメリカという大会で恥ずかしい姿を世界に見せないためにも、
森保監督にはソリッドなチーム作りをお願いしたいね。
日本1−0ボリビア
’76 中島翔哉