【明治安田生命J1リーグ24節 ガンバ大阪vs湘南ベルマーレ】GAMBA EXPOからまた連勝を始めよう

平塚でやられたことを吹田でやり返すのみ

前節、日産スタジアムでマリノスに敗れ、
5月から続いていたリーグ戦の負けなしが8で止まった我らがガンバ大阪。

不可解な判定はあったとは言え、
またしても10人になった相手を崩せなかったという課題があったのも事実なので、
その事実をどう踏まえ、8月唯一のホーム戦に臨むのかといったところ。

そんなガンバが今節対戦するのは最下位の湘南ベルマーレ。

先日、J3のYSCC横浜からガンバの福田湧矢の弟である翔生を獲得し、
ますますガンバ色が強くなっていく湘南だけど、
これからトップハーフを狙っていくのであれば確実に叩いておきたい相手だ。

前回対戦時には谷の独り相撲も相まって前半で4失点を喫して大敗してしまったので、
その借りを返したいところやね。

ユニフォームはモノトーンでもパスワークは彩り鮮やか

夏の恒例行事となりつつあるGAMBA EXPOの特別ユニフォームを身に纏った、
ガンバのスタメン11人は以下の通り。

スタメンで起用して活躍したからといって、
次の試合でも続けて起用するとは限らないポヤトスだけど、
この試合でも前節ゴールを決めている食野ではなく、宇佐美をスタメンで起用してきた。

また、前節、足を踏まれて途中交代した三浦は、この試合ではベンチにも入らず、
前節は右SBで出場していた福岡が右のCBにスライドし、右SBには本職の髙尾が入った。

試合を見はじめて最初の感想は、試合内容に関するものではなく、
両チームのユニフォームの色が見づらいというもの。

いつもと違うデザインのユニフォームを着ることがあらかじめわかっているのなら、
この試合ではホームの緑のユニフォームを着用してもらうように、
事前に湘南と調整出来ないものだったのだろうか。

そんな試合は、ガンバがボールを握り、湘南はブロックを敷いてカウンター狙いという展開。

前節、10人になったマリノスの守備ブロックを崩せなかったり、
先月、三ツ沢で横浜FCにスコアレスドローに持ち込まれたりと、
引いてブロックを敷いてくるチームを苦手にしているここのところのガンバだけど、
この試合では、湘南のWBの裏のスペース(特に左サイドの杉岡の裏)を突いて、
上手くチャンスを作れていたかなと思う。

ただ、山本のシュートやジェバリのシュートがスーパーセーブに遭うなど、
この日は湘南のGKのソン・ボムグンが当たっていて、
並のGKであれば決まってそうなシュートが決まらない。

嫌な流れになりそうな展開ではあったけど、
カウンターから左サイドを抜け出した山本がゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、
これをジェバリがワンタッチで落とし、
走り込んだアラーノがゴールネットを揺らしてガンバが先制に成功。

「GKが当たっているなら、GKがノーチャンスになるように完璧に崩せばいいんでしょ?」
と言わんばかりの見事な連携だったね。

その後は追加点は奪えなかったものの、
宇佐美のブレ球シュートがゴールマウスを捉えるなど、良い攻撃を継続出来ていたので、
ユニフォームの色以外に不満は無い前半だったね。

クリーンシートは逃すも意義ある1勝

逆転を狙う湘南が強度を上げて後半に臨んできたこともあり、
自陣でプレーする時間が長くなった後半の立ち上がり。

しかしながら、守勢の試合展開を強いられる中でも、
湘南の右WBの畑からアンカーの田中へのパスがずれたのをアラーノが見逃さずカウンター発動。

ピッチの半分以上を駆け上がったアラーノが、
ペナルティエリア内のニアゾーンに走り込んだ山本へ浮き玉のパスを送ると、
山本からジェバリへのパスがキム・ミンテの手に当たり、PKを獲得。

宇佐美がホームゴール裏側のゴールに決めたPKは、貴重な追加点になると同時に、
ガンバのホーム通算900ゴールというメモリアルな得点にもなったね。

難なくPKを決めた宇佐美もなんだかんだ流石だったけど、
相変わらずの運動量で長い距離を走り抜けたアラーノ献身性と、
背後のジェバリへのパスを選択した山本の創造性の合わせ技で勝ち取ったPKは、
見事としか言いようがなかったね。

2点リードしたガンバは、無理をせずにセーフティに試合をコントロールしていたけど、
その中でもカウンターから黒川がゴールを狙えば、
途中出場の食野が”らしさ”全開のドリブルでゴール前に入っていってシュート放つなど、
機を見て追加点のチャンスを窺う。

これは難なく試合をクローズ出来そうだなと思っていたら、
阿部のクロスを大野がニアでコースを変えて大橋が押し込むという、
敵ながら見事な連携からゴールネットを揺らされ、
後半アディショナルタイムに1点差に詰め寄られてしまう。

最後の最後にハラハラドキドキ要素を提供して、パナスタを埋めた観衆を楽しませるなんて、
ガンバ大阪というクラブは相変わらずエンターテイナーだなと思ったけど、
スコアを振り出しに戻されるほど愚かではなく、2-1で試合終了。

前節のマリノス戦の敗北を引きずらず、勝ち点3を獲得出来たことは、
シーズン終盤を迎えるにあたり明るい材料になりそうやね。

目指す場所はもっと上にある

次節はアウェイで鳥栖と対戦。

鳥栖のホームである駅前不動産スタジアムは相性が良くないけど、
今、鳥栖はチーム状態があまり良くないので、調子が上がる前に勝っておきたい。

トップハーフを目指すのであれば、来月下旬に控える浦和戦までは無敗で駆け抜けたいね。

今夏の移籍市場で鳥栖からガンバにレンタル移籍してきた中野が、
契約上の理由で出場出来ないので、ガンバデビューが先延ばしになるのが残念だけど、
中野の代わりにベンチ入りする選手や、
今節、鈴木武蔵の代わりにベンチ入りした唐山の奮起に期待したいところだ。

ガンバ大阪21湘南ベルマーレ
’37 ファン・アラーノ
’61 宇佐美貴史
’90+6 大橋祐紀