【MIZUHO BLUE DREAM MATCH 日本vsカナダ】日本代表の祭宴は新潟でも続く

欧州遠征の良い流れをそのままに

ドイツとトルコを降し、大成功で終えたヨーロッパ遠征から1ヶ月、
我らが日本代表はビッグスワンでカナダとの親善試合に臨んだ。

いつもはオレンジ色に染まっているビッグスワンのスタンドが、
青く染まっている光景には違和感を感じるけど、
これもカタールワールドカップから何度も強豪国を撃破していることで、
日本代表に対する期待が高まっていることの証。

鎌田や堂安が今回の代表メンバーで招集外となったり、
三笘や前川など体調不良や故障で代表を辞退する選手が出ている状況だけど、
新しい選手を試すチャンスだと前向きに捉えて、
来月から始まる2026年のワールドカップ予選に向けて弾みがつく勝利を期待したいところだ。

新潟のファンを魅了した前半45分

みずほFGが初めて日本代表のマッチタイトルスポンサーとなった試合に、
以下の11人がスタメンに選ばれた。

フランスのリーグアンで8月の月間MVPを獲得するなど、
所属のモナコで好調を維持する南野が昨年のカタールワールドカップ以来となる代表キャップ。

またDFラインは、先日のトルコ戦で出色のパフォーマンスを見せた毎熊と、
昨年のアキレス腱断裂の大怪我から復帰した中山で両サイドを形成し、
中央は冨安と町田という初めての組み合わせを試すなど、実験的な顔ぶれとなった。

対戦相手のカナダは、あまりサッカー強豪国というイメージは無いけど、
昨年のカタールワールドカップには出場しているし、
バイエルン・ミュンヘンでプレーするアルフォンソ・デイビスという選手もいるので、
侮れない相手という認識だった。

ところが試合が始まってみると、守備の人数は揃っているのに誰もボールを奪いに来ず、
スルスルと日本がカナダゴールの近くにボールを運ぶと、立て続けにシュートを浴びせたのち、
田中碧がゴールネットを揺らし、前半2分に日本が先制。

拍子抜けするような形で先制することに成功した日本だけど、
日本の先制ゴールで眠っていたカナダを起こしてしまったようで、
その後は追加点を奪うまでには至らない。

それどころか、前線に駆け上がってきたデイビスを大迫が倒してPKを献上してしまい、
あわや同点のピンチを迎えてしまう。

ところが、デイビッドがど真ん中に蹴ったシュートを大迫が右足一本でセーブすると、
このマッチポンプのような大迫のプレーが日本に流れをもたらす。

左サイドから浅野が送ったグラウンダーのクロスは南野には合わなかったものの、
後ろにいたデイビスのオウンゴールを誘発すると、
その2分後には伊東純也のお洒落なロビングのパスを受けた中村が、
右足で豪快にゴールネットを揺らし3点目。

中だるみするような時間帯はあったものの、
3点リードで前半を終えたのは上々の出来と言っていいだろうね。

中村敬斗の負傷退場とともにトーンダウン

日本は後半から冨安に代えて谷口を投入する。

3点リードの状況でCB同士を交代させたところで
試合の大局には影響しないだろうなと思っていたら、
案の定、前半の勢いをそのままに田中碧がゴールネットを揺らし、日本に4点目。

久保や南野など、目覚ましい活躍を見せている選手が多い海外組の中で、
田中碧はどうもクラブでのアピールが弱いところがあるので、
日本代表の試合に出た時は何とか結果を残してやろうと必死になっている感じはあるよね。

それは三笘がいない試合でアピールをしたい中村にも通じるところはあると思うんだけど、
その中村は、ドリブルで抜けだそうとしたところをジョンストンに後方から倒されてしまい、
担架で運ばれてピッチを後にしてしまう。

幸いにも捻挫とのことなので大事には至らなくて良かったけど、
下手したら大怪我に繋がりかねない危険なプレーだったので、
ジョンストンには猛省を促したいね。

負傷した中村に代わって旗手がピッチに入り、
それ以外にも伊藤敦樹や川辺、古橋といったところがピッチに入ったけど、
各々の能力は確かだけど、連携面での拙さは否めず。

さらに、南野に代えて橋岡を投入して右SBに入れ、毎熊を1列前に上げ、
伊東純也を左サイドでプレーさせるという謎采配まで飛び出すも、
これまでの攻勢ムードは沈静化してしまった。

森保監督は一体何をしたかったのかはわからないけど、
この布陣にした途端、日本の右サイドを破られて失点し、
4点取って快勝したはずなのにどことなく締まりの悪い試合になってしまったことからも、
機能してなかったのは明白なので、もうお目にかかることは無いだろうね。

興味のベクトルはチュニジアのエースに

カナダに快勝した日本の次戦は、場所を神戸に移してチュニジア戦。

所属クラブで好調なのにカナダ戦で出場機会が無かった、
久保や守田のプレーが楽しみではあるけど、やはりガンバサポ的に楽しみなのは、
ジェバリが日本代表を相手にどんなプレーをするかというところ。

ガンバではコンディションを落としてすっかりゴールから遠ざかっているジェバリだけど、
代表活動で良いきっかけを掴んでガンバに戻って来て欲しいね。

まあ、もしゴールを決めたら決めたで、
「何でそれをガンバでやらんねん」って思いそうだけども。

日本41カナダ
’2 田中碧
’40 オウンゴール
’42 中村敬斗
’49 田中碧
’89 ジュニオール・ホイレット