【明治安田生命J1リーグ23節 横浜F・マリノスvsガンバ大阪】ずっと勝ち続けられるチームは無いのはわかっているけど
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4年連続の勝利を目指して
試合終了間際のダワンの劇的決勝ゴールで川崎フロンターレを降した我らがガンバ大阪は、
2週連続で神奈川県に乗り込み、横浜F・マリノスとの一戦に臨んだ。
思えば、5月にホームでマリノスと対戦した時は、
不甲斐無い戦いを続けるチームへの抗議で応援ボイコットを断行するも勝ち点0に終わり、
ポヤトスの首もそう長くないんじゃないかと思ったものだけど、
そんな悲壮感も何処へやら、今となってはもう遠い昔のことのように感じる。
とは言えチームは生き物なので、またあの悪い状態の頃に戻らないためにも、
今の良い流れを可能な限り継続させたいところだ。
今季も優勝争いをしているマリノスだけど、ここ数試合勝てない試合が続いているし、
ガンバにとって日産スタジアムは3年連続で勝利を収めていて近年は相性が良いので、
臆することなく昨季のチャンピオンチームに挑んで欲しい。
後半を希望が持てるものにした俺たちのレジスタ
土曜日に行われたJ1の試合で最後にキックオフの笛が吹かれる試合に臨む、
ガンバのスタメン11人は以下の通り。
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エウベル対策からか、前節、マルシーニョの対応に手を焼いていた髙尾がベンチからも外れ、
右SBには福岡が入り、CBにはクォン・ギョンウォン。
さらに、前節、左ウイングで先発してMOM級の活躍を見せた石毛もスタメンから外れ、
右ウイングに食野が入り、ファン・アラーノが左サイドに回る形になった。
試合は序盤からマリノスにボールを持たれる展開になったものの、
ガンバもカウンターからダワンが強烈なミドルシュートを放つなど、
悪くない試合の入り方が出来たと思う。
ただ、そこからはマリノスの猛攻に遭い、防戦一方。
攻撃なポゼッションサッカーが持て囃されているマリノスだけど、
やはりこのチームが優勝争いに絡めているのは、
強力な前線のブラジリアントリオの攻撃力があってこそだと改めて認識させられたね。
そんな強力スカッドと対峙しなければいけないのに、
三浦が負傷して佐藤と交代になれば、
クォン・ギョンウォンは1試合1枚のお約束のイエローカードを貰ってしまうなど、
なかなか反撃の糸口を掴めない。
すると、喜田のシュートがポストに当たって跳ね返ったところを、
ヤン・マテウスに押し込まれ、先制点を献上してしまった。
暑さの影響からかここまで動きがもっさりしていたガンバの選手たちだけど、
先制されたことでスイッチが入ったようで、目に見えてギアが上がると、
黒川のパスを受けた山本が見事なターンで前を向いて前を走る食野にパスをつけると、
持ち替えた左足で飯倉の肩口を射抜き、ガンバがスコアを振り出しに戻す。
ここ最近、ネタ・ラヴィが調子を落としている感があったので、
山本をアンカーで起用しても良いんじゃないかと思っていたけど、
このアシストを見て、敵陣のゴール近くでこれだけ創造性溢れるプレーが出来る選手を、
わざわざゴールから遠ざけるのはナンセンスだなと思ってしまったね。
攻められていた時間が長い前半だったけど、終了間際にタイスコアに戻せたことで、
良い形でハーフタイムを迎えることが出来たと思う。
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主審の判定以上に数的優位を生かせなかったことを悔やむ
後半に勝ち越しを狙いたいガンバだったけど、そんな気持ちとは裏腹に、
福岡と佐藤の間に割って入ったエウベルを佐藤が倒してしまい、PKを献上してしまう。
このアンデルソン・ロペスのPKは、東口が一度はセーブするも、
キックの瞬間に東口の足がゴールラインから離れていたとして、
蹴り直しの判定になってしまう。
まあ、これはルールだから仕方ないと思うんだけど、
蹴り直しとなったPKで、アンデルソン・ロペスがシュートをする前に、
何人かのマリノスの選手がペナルティエリアに入っていたにも関わらず、
なぜかこちらの反則は取られず、マリノスにゴールが認められてしまう。
5月にホームで対戦した時も、不可解な判定が2つほどあったし、
ただでさえ実力差がある相手との試合なのに、主審にこんな不安定な笛を吹かれると、
勝てる試合も勝てなくなってしまうのでたまったもんじゃないね。
ただ、この試合で主審以上にいただけなかったのは、後半20分以降のガンバの攻撃。
後半20分にエウベルがこの日2枚目のイエローカードを貰ってピッチから去ると、
推進力を失ったマリノスはほとんど攻撃に出られなくなった。
数的優位を受けてポヤトスは、食野に代えて宇佐美、
ネタ・ラヴィに代えて鈴木武蔵を投入するなど攻勢を強めるも、
中を固めるマリノスの守備陣を前に中央から攻略出来ず、
サイドから単調なクロスを上げさせられて跳ね返されるという拙い攻撃に終始。
っていうか、交代選手を入れたはずなのに、
前線で一番目立っているのがスタートから出ているジェバリってどういうことだろうか?
宇佐美や鈴木武蔵といったネームバリューがある選手が控えるベンチは、
他のチームのサポーターから見れば層が厚いように見えるかもしれないけど、
この2人が途中から入って流れが変わった試合って、今季一度も無いように思う。
結局、10人の相手を前に、1点ビハインドを跳ね返すことが出来ぬまま、
試合終了のホイッスルと聞くことになってしまった。
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久しぶりの負けだけどこれを引きずらないことが大事
この敗戦で、ガンバは5月20日の前回のマリノス戦以来、
約3ヶ月ぶりにリーグ戦で敗戦を喫することになってしまった。
まあ、ずっと勝ち続けられるチームなんて無いので、連敗しないことが大事やね。
そんな状況で来週末にホームに迎えるは湘南ベルマーレ。
目下最下位に沈んでいる湘南だけど、ここ2試合連続で勝ち点を挙げるなど、
中断期間中に守備のテコ入れを行なった成果が見られるので、
そんなに簡単にはいかないだろうね。
4月に行われた平塚での試合で4点決めた選手はもういないけど、
(ついでに決められたキーパーももういないけど)
あの時の試合をやり返してやるぐらいの気概で試合に臨んでほしいね。
横浜F・マリノス2ー1ガンバ大阪
’34 ヤン・マテウス
’44 食野亮太郎
’51 アンデルソン・ロペス