【国際親善試合 日本vsブラジル】近いようで限りなく遠い1点差

2022年6月7日

本大会を想定した理想のマッチメイク

我らが日本代表の本日の対戦相手は、目下FIFAランキング1位のブラジル。

僕がわざわざ説明するまでもなく手強い相手だけど、
11月に開催されるカタールワールドカップのグループステージで日本が対戦するのは、
ブラジルと同格の強豪のドイツやスペイン。

この試合で日本が苦戦することは間違いないだろうけど、
本大会に先駆けて一足早く世界のトップオブトップのレベルを肌で感じておくのは、
本大会を想定したチーム作りにおいて必要な作業だ。

本大会でドイツやスペインと対戦した時に生きるような経験を、
この試合で得てほしいね。

存在価値を示したベテラン

雨が降りしきる国立競技場に送り出された、日本代表のスターティングメンバーは以下の11人。

直近のパラグアイ戦でもスタメンだったのは、吉田、原口、遠藤の3人のみで、
残りの8人を入れ替えてきた。

守田がケガの影響でベンチからも外れたのでこの中盤の並びになったみたいだけど、
それなら遠藤と田中碧のダブルボランチにして、
トップ下に南野、左サイドハーフに原口とした方がバランスが良いように思うんだけど、
森保監督は4−3−3という布陣ありきで選手を選んでいるのだろうか。

試合は、いきなりネイマールのヒールパスからパケタがポスト直撃のシュートを放ち、
先日、ブラジルと対戦して5失点した韓国と同じ運命を辿ることを覚悟させられたけど、
その後は、体を張ってブラジルの攻撃を凌ぎ続ける日本。

特に、長友とヴィニシウスの右サイドでのマッチアップは見応えがあったね。

また、2トップの一角に名前がありながらも、
ボールを受けにフラフラと中盤に降りてくるネイマールに対しては、
板倉と原口が厳しくチェックに行って自由を許さなかった。
(軽微なコンタクトでも大袈裟に痛がる素振りを見せるネイマールは相変わらずだね。)

ただ、ブラジルから奪ったボールをチャンスに繋げられたかというとなかなか難しく、
前半に放った日本のシュートは伊東のCKからの遠藤のヘディングシュートぐらいで、
流れの中からGKアリソンの手を煩わせるような場面を作り出すことは皆無だった。

それに対しブラジルは、ラフィーニャやネイマールが執拗に日本のゴールを狙うも、
権田が再三の好セーブで凌いでゴールを許さず、前半はスコアレスで折り返し。

先日のパラグアイ戦で、伊藤洋輝とシュミット・ダニエルが好パフォーマンスを見せたことで、
不要論が巻き起こっている長友と権田の活躍が目立った前半だったね。

失点はPKの1点のみに抑えるも・・・

後半にゴールを奪いたい日本は、
先日のパラグアイ戦で良い動きを見せていた鎌田を原口に代えて投入。

攻撃で違いを作りたいところだったけど、鎌田がこの試合で一番目立ったのは、
タッチライン際の攻防で足を滑らせ、ピンチを招いた中山の尻拭いのために、
イエローカードをもらった場面ぐらいで、
前半から続くブラジルの攻勢ムードを変えることは出来なかった。

ただ、ブラジルも、ガブリエル・ジェズスやリシャルリソンといった名手を投入し、
攻め続けてはいるものの得点を奪うまでには至らず。

時間の経過ともに両チームとも中盤が間延びしてオープンになっていく試合展開を受けて、
森保監督が選んだカードは、伊東と南野に代えて堂安と三笘。

スペースがある状況での三笘投入は良い選択だと思ったけど、
三笘が良い形でボールを受ける場面が訪れる前に、堂安がトラップミスからボールを奪われると、
その流れから遠藤がリシャルリソンをペナルティエリア内で倒し、PKを献上。

そのPKをネイマールに決められ、後半32分についに失点してしまった。

ただ、PKに繋がった遠藤のファウルよりも、
その後に三笘が倒された場面の方がよっぽどファウルに見えたのは僕だけだろうか。
(VARがあったんだからオンフィールドレビューして欲しいところだった)

それに、この試合を裁いたファガニ主審は、
日本のカウンターの場面で鎌田のドリブルを進路妨害したりと、
ブラジル代表の12人目の選手としても機能していて、正直印象が悪かったね。

結局、この1点を最後まで覆すことが出来ず、日本は枠内シュート0本で敗戦。

1点ビハインドになってから、三笘がドリブルで左サイドから持ち上がる場面が多くあったけど、
さすがにマッチアップする相手がレアル・マドリードのエデル・ミリトンだと分が悪かったね。

攻撃の課題を解決するカードは見つかるか

大量失点することも覚悟していたので、最少失点に抑えた守備陣の奮闘は讃えたいと思うけど、
守備陣の奮闘だけで得られる勝ち点は最大でも1だし、
ドイツとスペインが入る組を勝ち上がらなければいけないと考えると、
この日の攻撃陣では厳しいなと思わざるを得なかったね。

次戦は、試合会場を神戸に移してガーナとの対戦。

見ている側は、6月のインターナショナルウィークの目玉であるブラジル戦が終わったので、
その後のキリンカップの2試合はオマケ感が強いのだけど、
11月のカタールワールドカップ本大会までに代表チームが活動できる機会はそう多くないので、
新しい選手や戦術を試すなり、実りのある時間にして欲しい。

個人的には今月の2試合で出場機会がまだ無い上田綺世を起用して欲しいんだけど、
保守的な森保監督のことだから、既存戦力の熟成に費やしそうなのが歯がゆいところだ。

日本01ブラジル
’77 ネイマール