【明治安田J1リーグ19節 ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ】いくら良い試合をしても勝てないのは強い時の鹿島
簡単に首位ターンができると思ったら大間違いだ
一時は逆転に成功したものの同点に追いつかれ、ドロー決着となった等々力での一戦から中5日、
ガンバ大阪は鹿島アントラーズとのホームゲームを迎えた。
現在、勝ち点37で首位に立つ鹿島は、ただでさえも吹田での試合を得意としている上、
前節、最下位のマリノス相手によもやの敗戦を喫して連勝がストップしたことで、
油断という油断を全て排除した状態で大阪に乗り込んでくるだろう。
対するガンバは、鈴木徳真がイエローカードの累積で出場停止だけど、
これ以上相手の鈴木さんに我々のホームでデカイ顔をされるのも癪なので、
各局面での1対1の勝負を制し、2025年シーズンを勝利で折り返したいところだ。
易い失点と謎の判定はこの試合も繰り返す
先日加入が発表された安部柊斗が選手登録されるまで、
ボランチ不足の状況を乗り切りたいガンバのスタメン11人は以下の通り。

出場停止の鈴木徳真の代わりは前節トップ下でスタメンだった満田が下がり、
トップ下に宇佐美、1トップにはヒュメットという布陣。
ベンチの控えGKには荒木が入っていたけど、東口はどうしたんだろう?
首位の鹿島が相手とあって、序盤から劣勢を強いられるかなと思っていたのだけど、
蓋を開けてみたら悪くない試合の立ち上がり。
ヒュメットの右サイドへの展開から抜け出した山下がシュートを放つなど、
早々と決定的なチャンスを作り出す。
ところが、キム・テヒョンが前線に送ったロングボールに対し、
黒川がDFラインを上げるのを怠り、レオ・セアラに抜け出されてしまうと、
一森との1対1を制されてしまい、前半9分に先制点を献上。
失点数でガンバと並んでいた名古屋が、今節、新潟相手にクリーンシートで勝利したことで、
これでガンバは失点数がリーグワーストになってしまった。
ポヤトスとしては、堅守を誇った昨季の守備陣への信頼は絶大なんだろうけど、
勤続疲労などで昨季と同じようなパフォーマンスは出来ていなんだから、
柔軟な選手起用を考えて欲しいところなんだけど。
気を取り直して攻撃に出たいガンバだけど、
ペナルティエリア内で宇佐美が柴崎に倒されてた場面がノーファウルになったり、
植田に当たってゴールラインを割ったアラーノのシュートがゴールキックになったりと、
昨季の最優秀審判様の独自ルールによりゴールが遠い展開。
結局、1点ビハインドで前半を折り返すことになったけど、
古巣対戦で気合いが漲っているアラーノのプレーから、
なんとか後半に反撃の狼煙をあげたいところだ。
近くに見えて限りなく遠いゴール
まず同点に追いつきたいガンバは、前半と同じ11人をピッチに送り出すも、
相変わらずボールは持てるしシュートは打てるのだけど、
最後のところでは仕事をさせてもらえない。
ケガした安西との交代で出てきた津久井が、明らかに左SBのポジションに慣れておらず、
ピッチに入って早々にミスをした時は狙いどころが出来たかなと思ったんだけど、
中央を固める植田と早川に早々に穴を塞がれてしまった。
特に早川は、セービングやハイボールもさることながら、飛び出しの判断が素晴らしく、
鹿島サポが町田の彼よりも早川を日本代表に推している理由がわかったような気がしたね。
ところが、安西がベンチに下がるのと同じタイミングで、
柴崎やレオ・セアラも交代になったこともあってか、
後半の途中からはガンバのハーフコートゲームのような試合展開に。
しかしながら、山下のクロスから放ったアラーノのシュートはポストに阻まれ、
再三のセットプレーのチャンスも、惜しい場面は枠を外れた福岡のヘディングシュートぐらい。
鹿島の鬼木監督が積極的に交代カードを切る一方で、静観を貫いていたポヤトスは、
後半30分を過ぎてからようやく髪の色をモフレムカラーにしたウェルトンを、
山下に代わって投入するも、試合の大勢は変わらず。
津久井の流血により9分という長い時間が取られたアディショナルタイムにも、
中野のクロスから半田が放ったヘディングシュートもポストに当たってしまうなど、
この日のパナスタのゴールポストはあろうことか鹿島の強力なDFの1人だった。
結局、最後まで鹿島のゴールネットは揺らせず、ウノゼロで敗戦。
シュート20本、CK10本、ボール支配率56%というスタッツが表す通り、
内容だけ見るとガンバの試合だったと思うんだけど、結果は鹿島が勝ちというあたりに、
2000年前後や2000年代後半の鹿島も、
こんな感じの強さがあったよなと懐かしい痛みを感じたね。
月が変わってツキが変わるといきたい
ゴールデンウィークに3連勝を飾った時は、このまま上昇気流に乗るかと思われたけど、
DOGSOで鈴木徳真が退場になったホームの広島戦で流れが変わり、
ズルズルと公式戦5試合勝利無しで5月を終えることになった。
ルヴァンカップで敗退してしまったことで、
幸か不幸か次節の清水戦まで2週間以上試合間隔が空くので、
この間に連戦の疲労を回復し、安部や、噂に上がっているイラク代表のDFなど、
新戦力の融合も進めて欲しいね。
と、言いつつ、中断期間にケガ人が増えるのがガンバあるあるなので、
若干心配なんだけど・・・。
ガンバ大阪0ー1鹿島アントラーズ
’9 レオ・セアラ
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