【YBCルヴァンカップ グループステージ5節 ガンバ大阪vs清水エスパルス】ありがとうヴァンデルソン

2020年11月1日

プレーオフステージ進出を懸けて

先日のFC東京戦で好ゲームを演じて引き分けたとは言え、
リーグ戦の順位は降格圏すれすれの15位。

ましてや、今週末の対戦相手は、
是が非でも勝ち点3を取っておきたい最下位の鳥栖ということもあり、
現実的にはリーグ杯よりもリーグ戦を優先して欲しいところなんだけど、
やはりサポーターとしての性分なのか、
応援しているチームが試合をしていれば勝ってほしいものである。

それはリーグ戦で16位と
ガンバと同様に苦しんでいる清水のサポーターも同じ心境なのかもしれない。

両サイドバックにガンバの未来を見た

アデミウソンと三浦が名を連ねていたものの、
この試合のスタメンは基本的にはサブ組。

しかし、どういうわけか、レギュラー組と呼ばれる選手たちが出ている試合よりも、
サブ組中心の試合の方が躍動感を感じるのは僕だけじゃないはず。

そして、それはU-23の試合を見ていても同じことを感じるのだけど、
この試合では、そのU-23で右SBを務める高尾がトップチームデビュー。

右サイドを深くえぐってクロスを供給したり、
低い位置から食野とアデミウソンの2トップにくさびのパスを供給したりと、
デビュー戦とは思えない堂々たるプレーぶりだった。

また、直近のリーグ杯の磐田戦で、
出色のパフォーマンスを見せていた左SBの黒川にも引き続き注目していたのだけど、
プロ2試合目とは思えない安定感。

この試合の三浦の先制点に繋がったCKは、
藤本のシュートがブロックされたことで得たものだけど、
そのシュートの起点は黒川のクロスだったしね。

ただでさえガンバのサイドバックって人員過多なのに、
高尾と黒川を獲得した元スカウトの中澤聡太に対して疑問を感じていたのだけど、
今となっては近い将来この2人がガンバの両翼を担う姿が容易に想像できる。

そう考えると、中澤聡太は良い仕事をしたのかもしれない。

流れを引き戻したエースの仕事

前半終了間際に先制することに成功したものの、
後半になって攻勢を強めた清水に試合の主導権を握られると、
途中出場のドウグラスに直接FKを決められ、試合を振り出しに戻されてしまう。

見事なFKのように見えるけど、コース自体は甘かったし、
壁に入った清水の選手がしゃがんで、その上を狙ってくるのがバレバレだったので、
田尻には止めて欲しいところだったけどね。

これで完全に清水に流れが傾くかと思われたけど、
この悪い流れを断ち切ったのは、ドウグラスのFKのタイミングで、
藤本に代わってピッチに投入されていたファンウィジョだった。

磐田と清水という静岡の2クラブに対して圧倒的な好相性の韓国人ストライカーは、
この試合でもそのキラーぶりを発揮。

右サイドでヴァンデルソンを弾き飛ばしてゴールに猛進すると、
GKの西部もかわして勝ち越しゴールを決めてみせた。

これで清水相手には4試合連続ゴールで計5得点目。

磐田には5試合連続ゴールで計7得点しているので、
磐田ほどのお得意様では無いけど、ファンウィジョという名前を見ただけで、
動悸が激しくなる清水サポーターも増えてきたんじゃないだろうか。

今度こそリーグ杯の良い流れをリーグ戦に繋げたい

ファンウィジョの勝ち越しゴールの2分後に
中村敬斗が追加点となるゴールを決めて勝負あり。

中村としては代表に選ばれたU-20W杯に向けて、弾みがつくゴールになったね。

ガンバからU-20W杯のメンバーに入っているのは中村だけなので、
頑張って欲しい気持ちはあるのだけど、一昨年の堂安のように、
ガンバに戻ってきたらすぐに海外に旅立ってしまいそうな気がしているのだけど、
思い過ごしだろうか。

まあ、なにはともあれ、この勝利でガンバがリーグ杯のプレーオフステージに進出。

リーグ戦の前々節の仙台戦では、
リーグ杯の良い流れを持ち込めず敗戦を喫してしまったけど、
今週末の鳥栖では同じ轍は踏まないでもらいたいね。

ガンバ大阪31清水エスパルス
’45 三浦弦太
’62 ドウグラス
’65 ファンウィジョ
’67 中村敬斗