【明治安田生命J3リーグ15節 カターレ富山vsガンバ大阪U-23】三銃士不在での試合が難しくなるのは言うまでもない

2020年11月1日

セカンドチームの在り方

大黒柱の川﨑を欠き、約1ヶ月ぶりの敗戦を喫したのは、1週間前の藤枝戦での話。

トップチームの状態が良くないので、
川﨑以外の選手もトップチームへ招集される可能性はあるかなと思っていたけど、
正直なところそのタイミングはまだ先だと思っていた。

しかしながら、今節の富山戦の遠征メンバーに、唐山と塚元の名前が無いあたり、
2人もトップチームに招集されたと見て良さそうね。

昨季、アウェイの鳥栖戦での完敗を受け、
その直後のホームでの大阪ダービーで、髙江、髙尾、福田を抜擢したように、
トップチームが3日前の柏戦で為す術もなく完敗したことを受け、
宮本監督の頭には、川﨑、唐山、塚元の三銃士を、
次節の湘南戦で抜擢するプランがあるのかもしれない。

今季のJ3開幕からU-23を引っ張って来た3人が、
トップチームで必要な戦力として認められたことは喜ばしい事だけど、
U-23の森下監督は主力3人が起用できない事でまた人繰りに頭を悩ませそうね。

コンバートがもたらした新たな発見

前述の3人がいない事でどういう布陣で富山に挑むのだろうと思っていたら、
布陣はトップチームと同じ3−5−2を採用し、2トップには白井と菅野、
そして特筆すべきは右WBに本来は左サイドの選手である村上が起用された。

村上の右サイドは短い時間ではあれど何回か見たことはあったけど、
黒川を右サイドで起用した時と同様に、
いつもと勝手が違って窮屈そうにプレーしている印象しかなかった。

ところが、この試合での村上は、序盤こそやりにくそうな感じはあったものの、
時間が経つにつれて徐々にコツを掴んだのか、
右サイドからのカットインが攻撃の良いアクセントになっていた。

それだけに、4−4−2へ布陣変更するためとはいえ、
村上に代えて永川を投入した森下監督の判断は悪手だったように思う。

現に、村上を交代させてからチャンスが作れなくなったからね。

これまでU-23の右サイドは白井じゃないと機能しない感があったけど、
村上の右サイドはオプションとしてあっても良いんじゃないだろうか。

ストライカー求む

結果的に前半14分のオウンゴールで献上した1点ビハインドを最後まで跳ね返せず、
前節の藤枝戦に続き連敗を喫する事になった。

ただ、U-23のスタメンを見た時、ボコボコにされることも覚悟したことを思うと、
試合内容はポジティブな要素が多く、良い意味で期待を裏切られた。

この試合唯一の失点となったオウンゴールの場面も、
左サイドからのクロスをニアで山口が触らなければ、
ファーに詰めていた後ろの選手に決められていたので、つまらないミスとかでは無いし。
(そもそも富山が左サイドへ展開したパスがオフサイドにしか見えなかったのは僕だけだろうか)

攻撃面では、富山がボールを持たせてくれたこともあってパスが良く回り、
良い形でシュートまで持っていく場面もあったのだけど、
シュートがことごとく富山の守護神の岡の正面に飛んでしまったのはいただけなかった。

まあ、今季のU-23の得点に関しては、唐山と川﨑にだいぶ依存しているところがあったから、
その2人がいないことで最後のところの精度が下がるは致し方無いけど、
いつまでも2人をアテにしているわけにはいかないので、
新しいスコアラーが名乗り出てくることを期待したいね。

U-23の濃度が薄まると却って弱くなるカラクリ

繰り返すようだけど、内容自体は悪く無かったので、
6連敗時のようなドン底を見るような事にはならないと思うけど、
負けが込んでチームとして自信が無くなってくるのは避けたい。

次節はホームで八戸戦。

ホームでの試合なので、トップチームのベンチ外組が加わって、
連携が悪くなることも考えられるけど、
3試合ぶりの勝ち点3を獲得して悪い流れを断ち切りたいね。

カターレ富山10ガンバ大阪U-23
’14 オウンゴール