【明治安田生命J1リーグ18節 ガンバ大阪vs名古屋グランパス】試合終盤の三度目の正直

2020年9月24日

さあ行け、ジェソク

今節のガンバの対戦相手は名古屋。

サッカーに移籍はつきものとは言え、
対戦相手にオジェソクと阿部がいるのにはやはり違和感がある。

特に、今年の7月まで青黒のユニフォームを身に纏っていたオジェソクに関しては、
藤春の裏抜けを先読みしてカバーしたり、
クロスに対してファーサイドでパトリックに厳しく寄せたりと、
8年間もガンバでプレーしただけあって、
ガンバの選手の特徴をよく理解した対応をしていたね。

ボールを持っても怖さが無いのは相変わらずだったけど、
守備に関してはさすがの手強さだったので、
ソリッドなチーム作りに定評があるフィッカデンティの下では今後も重宝されるだろう。

試合後、ゴール裏に挨拶に来た時に、ガンバサポーターが万雷の拍手で迎えたように、
オジェソクという選手は本当に愛されている選手だ。

今後、オジェソクがどういうキャリアを送るのかは神のみぞ知るところだけど、
名古屋の背番号34の前途が明るいことを祈るばかりやね。

ミスから失点するというホームで見慣れた光景

宮本監督は勝っているチームはいじらないことが多いので、今節の名古屋戦には、
前節の札幌戦と同じメンバーをぶつけてくるかなと思っていたのだけど、
連戦ということもあってか前節のスタメンから宇佐美、藤春、三浦が外れ、
パトリック、福田、昌子を先発で起用してきた。
(まあ、三浦は前節負傷したので、昌子の先発は予想通りだったけど)

福田を先発で起用してきたということで3バックかなとも思ったのだけど、
布陣に関しても前節と同じ4-4-2だったね。

ここ最近のガンバの試合を見ていると、あまりにも攻撃陣が低調で、
見ていて眠たくなることが多いのだけど、
この試合では久しぶりに良い攻撃が出来ていたように思う。

それだけに「お、今日は期待できそうだな」と思っていたら、
東口が近くにいた井手口にキックをぶつけてしまい、
その流れから与えたCKから失点してしまうんだから目も当てられない。

まあ、その後何回かあったピンチを好セーブで凌いでくれたので、
ミスに関してはチャラになった感はあるけど、
GKのポジションが確約されていない他のチームだったら、
次の試合でスタメンを外されていてもおかしくないミスなので猛省して欲しいね。

また、この試合の名古屋は、前半の得点の場面に象徴されるように、
CKをニアで逸らしたり、ファーで折り返しを狙ったりして、
ゾーンで守るガンバのセットプレーの守備の対策をしてきていることが窺えたね。

ガンバサポーターには評判の悪いセットプレーのゾーンディフェンスだけど、
被マーカーのポジションによってマーカーの立ち位置が変わるマンツーマンよりも、
ゾーンで守っているとボールを跳ね返した後に誰がどこにいるのかわかりやすいので、
その後のカウンターに繋げやすいというメリットはある。

それに、ガンバは三浦、昌子、キムヨングォンとヘディングが強いCBを揃えているので、
個人的にはゾーンディフェンスを採用していること自体は悪くないと思っている。

しかしながら、今のガンバは速攻遅攻問わず攻撃の形を上手く作れず、
せっかくセットプレーを凌いでもそれを攻撃に繋げられないので、
ゾーンで守るメリットをあまり生かせていないのがもどかしいところなんだけども。

主役がいつまでも目立たないと面白くない

1点ビハインドで前半を折り返したガンバは、後半頭から髙尾に代えて藤春を投入し、
前半は左SBでプレーしていた福田を右SBへシフト。

前半の髙尾のプレーは決して良かったとは言い難いけど、かと言って、
ドリブルでカットインするプレーが得意な福田を右に置くメリットもわからず、
正直、この交代は?だった。

ただ、それにも関わらず後半からガンバが試合の主導権を握ったのは、
ガンバの途中出場の選手たちが機能したのもあると思うけど、
中盤に下がってゲームメイクに関わるアデミウソンを上手く抑えていた米本と、
最前線でチャンスメークを行うだけでなく自らも積極的にゴールを狙う金崎が、
ピッチから去ったのが大きかったと思う。

後半の攻勢ムードをそのままに小野瀬がペナルティエリア正面で中谷に倒されFKを貰うと、
このFKを山本が直接決めて、後半の早い時間帯で同点に追いつくことが出来た。

山本としては狙ったコースでは無かったのだろうけど、
上手い具合に壁に隙間が出来て、その間をすり抜けてゴールに吸い込まれていったね。

矢島の負傷離脱に伴いボランチのポジションで出場するようになった山本だけど、
攻撃力不足にあえぐチームに於いて既に2得点を挙げているように、
なんだかんだで結果を残しているので、矢島もおちおち休んでられないだろうね。

試合を振り出しに戻してからも何度か決定機はあったものの、
決め切れずに時計の針だけが進み、引き分けも頭によぎりはじめた後半42分、
途中出場の遠藤のパスに右サイドを抜け出した小野瀬がマイナスのクロスを送ると、
強烈なシュートを名手・ランゲラックが守るゴールに叩き込んだのは、
こちらも途中出場の背番号33。

前節の札幌戦でドフリーの決定機を逃すなど、
ここ最近、めっきりゴール前での怖さを欠いていたけど、
この試合での宇佐美貴史は僕らがよく知っている宇佐美貴史だった。

今節のスタメン落ちは本人も納得の上だったようで、鬱憤も溜まっていることだろうけど、
ガンバの2020年シーズンはこの試合で半分を消化したところ。

溜まりに溜まった鬱憤を晴らす機会はまだまだ残されている。

JFKのガッツポーズは見たくない

ここ最近の名古屋戦では終盤の得点で勝ち点を拾ってきただけに、
この試合では逆に失点して勝ち点を失うことになったら嫌だななんて思っていたのだけど、
そんな心配は杞憂だったようで、1点リードを守り切りホームでの連敗は3でストップ。

次節の対戦相手の広島は、ホームでは組み易い印象がある相手だけど、
アウェイでは難しい試合を強いられることが多いので、
中3日で迎えるビッグアーチでの試合はタフな試合になることだろう。

ただ、4バックに布陣変更してから連勝するなど、
良い流れが来かかっているので、この流れを手放さないように、
勝ち点3を目指してハードワークして欲しいね。

ガンバ大阪21名古屋グランパス
’21 金崎夢生
’53 山本悠樹
’87 宇佐美貴史