【カタールワールドカップ アジア最終予選 日本vsオマーン】最終予選は甘くないと認識させるための授業料にしてはあまりに高額すぎる

アジアの戦いはここからが本番

自国開催のオリンピックで、
53年ぶりのメダル獲得を目指した若き日本代表の挑戦の終焉から約1ヶ月。

我らが日本代表の新たな目的地、2022年のカタールワールドカップに向けて、
アジア最終予選の火蓋が吹田の地で切って落とされた。

本来であれば、ワールドカップの開幕まで1年ちょっとという時期だと、
既に出場国がちらほら決まっていてもいい頃だけど、
今から出場国を決める戦いが始まるというところに、
世界的パンデミックの傷跡が垣間見える。

今回のアジア最終予選も、
オーストラリアや中国とのアウェイ戦が中立地での開催になるなど、
例年と比べて勝手が異なるところも多いだろうけど、日本代表の選手たちには、
そんなイレギュラーな状況を乗り越える力は備わっているはずだ。

ホームチームはどちらなのか

雨が降り注ぐパナソニックスタジアム吹田のピッチに送り出された、
日本代表の11人は以下の通り。

冨安や板倉、守田といったあたりが招集できず、
南野も欠場ということで、人繰りに苦労したとは思うけど、
新シーズンの所属クラブが決まっていない長友をスタメンで起用したり、
本来右CBの吉田を左に回して右に植田を入れたりと、
いくら今まで日本はオマーンに負けたことが無いとは言え、
ちょっと舐めすぎなんじゃないかと思うようなメンバーを送り込んできた。

悪い予感ほど当たるとはよく言ったもので、
日本の中央からの攻撃はオマーンの2CBと3ボランチでシャットアウト。

それならばと日本はサイドから攻めようとするのだけど、
オマーンの3ボランチが距離感を保ったまま素早くスライドしてきて、
囲まれてボールを奪われてしまう。

そして、オマーンに渡ったボールは、23番から前線に送られ、
11番、7番、20番の前線3人で攻撃を完結するといった具合に、
まるでクラブチームのようにチームに約束事が落とし込まれていた。

それもそのはず、オマーンは今回のアジア最終予選に臨むにあたって、
1ヶ月もセルビアで事前合宿を行っていたらしい。

日本に限らずヨーロッパや南米の列強国も、代表戦というものは、
普段、各々の国でプレーしている選手たちが試合の数日前に帰国し、
何回か練習で合わせただけでぶっつけで試合に臨むというのが一般的なので、
1ヶ月も合宿を行うのは難しいからね。

なかなか攻撃の形が作れない日本と、
手数は少ないながらも確実にシュートまで持ち込むオマーンの対比を見ていると、
オマーンのチーム力が日本の個を食ってもおかしくないと思うような前半だったね。

吹田でよく見る展開の試合ではある

前半の低調なパフォーマンスを受け、
森保監督は後半から原口に代えて古橋を投入し左サイドに配置したけど、
メンバー表の名前が変わっただけで試合内容に特に変化は無し。

まあ、前半の原口のプレーも良くは無かったけど、
日本の左右の揺さぶりがオマーンにほとんど通用しなかったことと、
大迫にほとんどボールが収まらない状態だったことを考えると、
オマーンのDFラインの裏のスペースを牽制できる古橋を最前線に配置して、
攻撃の目線を変えるのも一つのやり方だったんじゃないだろうか。

その後も伊東に代えて堂安、鎌田に代えて久保を投入するも、
試合の流れは変わらず、スコアレスのまま試合は終盤へ。

最終予選の厳しさを再認識するための授業料として、
ホームで勝ち点2を失ってもいいかなと思っていたのだけど、
長友が上がった裏のスペースを20番に突かれてクロスを上げられると、
2番の選手に中央で合わされて痛恨の失点。

2番の選手のシュートは決して強烈なシュートでは無かったけど、
当たり損ないがちょうど権田の手の届かないところに飛んでしまったね。

その後は吉田を最前線に上げてパワープレーを仕掛けたけど、
ビハインドの後半の最終盤でCBを最前線に上げている光景って、
このスタジアムをホームとして戦っている某在阪クラブの試合で、
よく見ると思ったのは僕だけじゃないだろう。

そして、そのパワープレーの結末がどうなるのかは言うまでもない。

勝利がマストと言ってもいいアジア最終予選のホームゲームで、
よもやの敗戦を喫するという最悪の船出になってしまった。

覆水盆に返らずと言うけども

日本の次戦は中立地・ドーハでの中国戦。

オマーン戦の敗戦のショックは少なからずあるだろうけど、
落としてしまった勝ち点はもう戻って来ないので、
中国戦で勝ち点3を積み上げられるように注力して欲しいね。

オマーンほどの長期間ではないにせよ、
中国も今回のアジア最終予選に向けて事前合宿を行っているとの事だし、
これまでACLの舞台でJリーグのチームを苦しめてきた、
帰化選手の存在も気になるところ。

そんな中国相手に勝つための秘策が、
森保監督の頭の中にあるはず…だと信じたい。

日本01オマーン
’88 イサム・アブダラ・アルサビ