【国際親善試合 日本vsパナマ】日本の名ボランチの系譜

相手チーム以外の敵

先月オランダで対戦したカメルーン、コートジボワールに続き、
今月はオーストリアでパナマ、メキシコと対戦する日本代表。

先月のカメルーン戦のキックオフの笛が吹かれる前に、
ようやくここからサッカーがある日常に戻っていくのだろうなと思ったのだけど、
新型コロナウイルス感染再拡大に伴い、
スペインやフランスで再度厳重な外出制限が行われている状況を見ると、
サッカーが元の姿を取り戻すのはまだ先のようにも思える。

今のところ、欧州組のみのメンバー編成とは言え、
日本代表の活動も出来ているけど、
ここに欧州組以外のメンバーが加わって試合が出来るのは、
一体いつになるのだろうか。

そろそろカタールワールドカップの予選も再開しないと、
ワールドカップ本番に間に合わないだろうけど、
新型コロナウイルスの感染状況に鑑みて判断しなければいけないし、
なかなか難しいところやね。

ミシャ式のようにはいかない

日本でもお馴染みのイビチャ・オシムが率いた、
シュトラム・グラーツの本拠地でパナマと対峙した日本の布陣は、
森保監督が広島を率いていた時の代名詞でもある3-4-2-1。

しかしながら急造でチームを作らなければいけない日本代表では、
広島時代のような可変式3バックのようにはいかず、
守備時にWBがDFラインに吸収されて5バックになって重心が後ろになり、
カウンターの時も前線の枚数が足りずに攻め切れない場面が散見された。

前半の序盤こそセットプレーから橋本拳人がヘディングシュートを放ったり、
南野がDFラインの裏へ抜け出して決定機を迎える場面はあったけど、
その後は決定機らしい決定機は無く、パナマに上手く守られてしまったね。

守備面では中盤のプレスがハマらずに、
何度かパナマにミドルシュートでゴールを脅かされる場面はあったけど、
日本のDFラインは歴代でも屈指のメンバーが揃っているので、
失点する心配はしていなかったものの、如何せん得点の匂いが全くしない状況。

そんな状況を打破すべく、森保監督がハーフタイムで切った交代カードは、
橋本拳人に代えて遠藤航。

個人的には、3バックの1枚を削って前線の選手を投入し、
4-2-3-1ないしは4-4-2にすればいいんじゃないかと思っていたのだけど、
この交代によって日本代表が息を吹き返すことになる。

日本の中盤は”ENDO”がいないと締まらない

前半に出場していた橋本拳人は、FC東京ではアンカーを務めることもあったけど、
どちらかというとボックストゥボックスタイプのボランチで、
攻守にわたり広範囲に動き回ってチームを活性化させるタイプ。

後半から出場した遠藤航は、的確なポジショニングで相手の攻撃の芽を摘みつつ、
シンプルにパスを捌き、中盤で攻守のバランスを取るタイプ。

どちらも良い選手ではあるのだけど、この日のパナマ戦でハマったのは後者。

遠藤航が入ってから中盤で潰しが効くようになり、
前半に何度か打たれていたパナマのミドルシュートも減っただけでなく、
分断されていたチームの前線とDFラインがリンクされた。

また、パナマは前半からプレスが上手くかかっていなくても、
DFラインの設定が高めだったので、日本のパフォーマンスが向上することに比例して、
南野や三好がDFラインの裏へアタックする回数が増え、日本の決定機が増加。

結果的にこの試合唯一の得点となった南野のPKに繋がったファウルも、
久保のスルーパスにDFラインの裏へ抜け出した南野が、
相手のGKに倒されて得たものだったしね。

その後、久保との交代でピッチに入った浅野がカウンターでDFラインの裏へ抜け出すと、
ペナルティエリア外で相手のGKに倒され、相手GKが退場に。

これにより数的優位となった日本がさらに攻勢を強めるも、
追加点を奪うことが出来ず、試合はそのまま終了。

後半の試合内容と数的優位だったことを考えると、
あと1,2点取りたかったところではあるけど、直近の親善試合3試合で2勝1分け、
まだ無失点という結果は評価しても良いものだと思う。

オーストリアで中米のチームとの連戦

次戦は日本時間で来週の水曜日、
この試合と同じオーストリアの会場でメキシコと対戦。

パナマに比べたらタレントが揃っているので、難しい試合になると思うけど、
今の日本の守備陣なら簡単に失点しないはず。

粘り強く戦って、強豪から勝利を掴んで欲しいね。

日本10パナマ
’61 南野拓実