【キリンカップ 日本vsチュニジア】日本代表、”鬼門”吹田でチュニジアに屈す

再び巡ってきた6月14日

4試合が組まれた6月のインターナショナルマッチを締めくくるのは、
パナソニックスタジアム吹田でのチュニジア戦。

冨安が全体練習に復帰する一方で、守田や上田がケガの影響で代表から離脱するなど、
選手の入れ替えが発生しているけど、
20年前の6月14日と同じ大阪の地でチュニジアに勝利して、
きれいな形で6月戦線を締めくくってほしいものだ。

足りなかったのはゴールだけと思っていた

雨が降りしきる吹田のピッチに送り出された11人は以下の通り。

この試合も吉田と遠藤の2人をスタメンで起用してきた。

2人が外せない選手だと言うのはわかるけど、
2人がいない状況も想定して、休みを与えても良かったんじゃないだろうか。

また、この布陣の弱点でもあるアンカー脇のスペースを守るには、
鎌田の守備力では心許ないし、南野を相変わらず本職ではない左ウイングで起用しているし、
森保監督は4−3−3という布陣ありきで選手を選んでいる感は拭えないね。

試合の方は、大型の選手を多く揃えたチュニジアに、
いきなりCKからシュートを放たれるも、このシュートは枠を外れて難を逃れる。

対する日本も、チュニジア陣内に攻め入りたいところだったけど、
アンカーの遠藤に対し、チュニジアの選手たちが厳しくプレッシャーを掛けてきたこともあり、
なかなかスムーズにボールを前に運べず。

遠藤のマークが厳しいなら中盤を2枚にしてマークを分散するという方法もあったと思うけど、
森保監督が何も手を打たなかったのは疑問だったね。

そんな中でも、徐々に右サイドの伊東の突破からチャンスが生まれ始め、
伊東のクロスから鎌田や浅野が合わせる場面があったけど、
いずれもシュートを枠に飛ばすことには出来なかった。

特に鎌田はドフリーだっただけに決めてほしかったけど、
セットプレーのルーズボールを南野がシュートミスした場面もあったし、
雨の影響でピッチコンディションが難しかったんだろうか。

結局、前半はスコアレスで折り返しになったけど、
前半の途中から伊東のいる右サイドからチャンスが生まれていたので、
後半は得点できるだろうとこの時は楽観的に考えていたのだけどね。

腕章が泣いている

後半に得点を奪いたい日本は、原口に代えて田中碧を投入するも、
皮肉にも先に試合を動かしたのは選手交代無く後半を迎えたチュニジアの方。

後半9分、日本の左サイドからペナルティエリア内に斜めのパスを入れられると、
裏を取られたことに焦った吉田がスライディングでケニシを倒してしまい、PKを献上。

このPKをストップしたらシュミット・ダニエルとしては大きなアピールになると思ったけど、
そんな都合良くはいかず、日本は先制を許してしまった。

板倉のカバーが間に合っていたのに、
無理にスライディングに行った吉田のプレーはらしくないとしか言いようがないね。

しかしながら、吉田のボーンヘッドはこれで終わらない。

今度はチュニジアのGKダーメンがアバウトに蹴ったゴールキックを、
吉田、板倉、シュミットの3人でお見合いしているうちにムサクニに奪われると、
ムサクニのパスを受けたサシに決められビハインドは2点に。

まあ、3人で声を掛け合っていれば防げた失点だったと思うので、
吉田1人が悪いわけではないけど、キャプテンとしてイニシアチブをとってほしい場面だったね。

日本代表で試合に出始めた頃の吉田でもこんなに酷いプレーはしていなかったので、
今日はさすがに休ませるべきだったんじゃないだろうか。

攻撃に関しては、鎌田と浅野に代えて三笘と古橋、
伊東と南野に代えて堂安と久保といった具合にカードは切っていたけど、
どれも効果的な交代にはならず。

大型の選手が多いチュニジアに対し日本の前線には高さが無いので、
チュニジアとしては、中でちゃんと跳ね返すことが出来ればクロスはある程度あげられてもOK
という割り切った守り方をされてしまったね。

唯一、三笘のドリブルは脅威ではあったけど、
FKやCKからチャンスを作れない日本にセットプレーを与えても痛くも痒くもないので、
最悪、ファウルやコーナーに逃げられるのは守備面でメリットだったと思う。

そんなチュニジアの守備網をなんとかこじ開けたい日本だったけど、
後半アディショナルタイムに、前がかりになっている状態で低い位置でボールロストした流れから、
カウンターを許し、三度ゴールネットを揺らされ勝負あり。

この試合がワールドカップの本番じゃなかったのが不幸中の幸いと思うしかないね。

ホームでも鬼門になり得ることは実証済み

冒頭にも書いた通り、6月のインターナショナルマッチを勝利で締めくくりたかったけど、
そんな期待に反し、無惨な敗北を喫してしまった。

昨年のタジキスタン戦と言い、ハリルホジッチ監督時代のボスニアヘルツェゴビナ戦と言い、
どうして日本代表は吹田での試合の勝率が悪いのだろうか。

普段、このスタジアムをホームとして使用している我らがガンバ大阪もそうだけど、
ホームチームのパワーを半減させる何やら不思議な力が働いているんじゃないかと
勘ぐってしまうわ。

そんな冗談はさておき、カタールワールドカップ本番まで残された強化の場は、
来月のE-1選手権と9月のインターナショナルマッチを残すのみ。

個人的にE-1という大会の価値は疑問視しているのだけど、今年開催すると決まったからには、
召集された国内組の選手たちはケガに気をつけて森保監督への最後のアピールに臨んでほしいね。

日本03チュニジア
’55 ロムダン
’76 サシ
’90+3 ジェバリ