【全国高校サッカー選手権大会 3回戦 昌平vs前橋育英】この先に進めるのは良いサッカーをするチームではなく強いサッカーをするチームだ

新年の挨拶はサッカーの街・浦和から

みなさま、あけましておめでとうございます。

まだこのブログやってんのかよと思われてそうですが、
性懲りも無く本年も更新を続けていきますので引き続きお付き合い頂ければと思います。

さて、2023年のサッカー観戦は、
浦和駒場スタジアムで開催される高校サッカー選手権の3回戦、
昌平vs前橋育英からスタート。

個人技とパスワークをベースに主体的なサッカーを志向する両校だけあって、
好ゲームになることは想像するに容易く、
3回戦にも関わらず1万5千人という観衆を集めたことからも、
高校サッカーファンの期待値の高さが窺えたね。

真っ向勝負の隣県対決

実力伯仲の両校の対戦とあって、膠着した展開が続くと予想していたのだけども、
そんな予想に反して試合はいきなり動く。

前橋育英の不用意に上がったDFラインの裏のスペースに送られたロングボールに対し、
昌平のCF25番上野が走り込むも、これを飛び出してきたGK雨野に防がれてしまう。

ただ、そのクリアボールを拾った昌平の10番荒井がガラ空きのゴールにロングシュートを決め、
前半3分という早い時間帯で昌平が先制に成功。

出鼻を挫かれた前橋育英だったけど、失点をしたことで却って目が覚めたようで、
ここから一気にプレーの強度が上がると、
9番小池との壁パスで昌平ディフェンスの背後を取った15番山本が、
角度の無いところから左足でシュートを決め、わずか10分後に試合を振り出しに戻す。

その後は、14番徳永、7番根津という今大会屈指のダブルボランチを擁する前橋育英が、
圧倒的にボールを支配し、昌平にほとんどボールを触らせず。

根津は春先にケガをして長らく戦線を離れていたけど、
この試合のプレーを見る限りではケガの影響は無さそうだね。

この分だと前橋育英が勝ち越しゴールを奪うのも時間の問題かと思われたけど、
そこは2回戦の近江戦でも抜群のカバーリングでことごとくピンチを防いでいた津久井と、
GK上林が立ちはだかり、タイスコアで試合を折り返すことに。

昌平としてはなんとか1-1でハーフタイムを迎えられたという感じだったけど、
今大会2試合目の昌平に対し、前橋育英は3試合目ということを考えると、
前橋育英が前半のうちに勝ち越せなかったことが、後半に響いてきそうな感じがしたね。

もう「惜しかったね」で納得できる高校じゃないはずだ

低調な前半を受けてか、昌平の藤島監督は後半開始から上野に代えて9番小田を投入するも、
前半から続く前橋育英の流れは変えられない。

すると、右サイドでサイドチェンジを受けた小池がドリブルで前進して低いクロスを上げると、
このクロスをゴール正面で受けた19番青柳が落ち着いてゴール左隅に流し込み、
後半10分に前橋育英が勝ち越しに成功する。

この勢いで追加点・・・といきたい前橋育英だったけど、
前述の通り今大会3試合目ということや、強度の高いプレースタイルも相まって、
ここからガクッと運動量が落ちる。

すると後半22分、荒井のアーリークロスを受けた小田に絶好のシュートチャンスが訪れるも、
このシュートはゴール左に外れて同点とはならず。

昌平はその後も、17番伊藤や14番佐々木を投入して前橋育英のゴールを目指すも、
後半10分の青柳のゴールを最後にスコアは動くことはなかった。

かくして、今大会屈指の好カードは前橋育英に軍配。

ただ、この試合で昌平に訪れたチャンスはほとんどロングボール絡みだったことを思うと、
もう少しDFラインの裏へシンプルに蹴っても良かったんじゃないだろうか。

ロングボールを見せることで、前橋育英のDFラインが下がって中盤にスペースが生まれて、
昌平の持ち味であるドリブルやパスワークも生きただろうしね。

対戦相手が強くなると自分たちのサッカーが出来ないことなんて往々してあり得るので、
そんな時にどうするかという戦い方を体得出来れば、
昌平がインターハイや選手権を制する日も近いだろう。

新年早々駒場が熱い

12月28日に開幕した高校サッカー選手権もベスト8が出揃った。

プレミアWESTの履正社が佐野日大に敗れてベスト16で姿を消したのは少々驚きだったけど、
それ以外は順当な顔ぶれが勝ち上がってきた印象やね。

そして、ベスト8の注目カードは、何と言っても前橋育英と大津のプレミア対決。

昨年のベスト8でも両校はフクダ電子アリーナで対戦し、
その時は大津が勝利を収めたけど、さて、今年はどうなるだろうか。

いずれにせよ、明後日の駒場でも良い試合を見られることが期待できそうだね。

昌平12前橋育英
’3 荒井悠太
’13 山本颯太
’50 青柳龍次郎