【セルティック・ジャパン・ツアー2023 ガンバ大阪vsセルティック】昨夏のPSG戦の熱狂には遠く
フープスが吹田にやってきた
先日、ホームで柏レイソルを降し、良い形で中断期間を迎えた我らがガンバ大阪は、
スコットランドの強豪・セルティックとの親善試合に臨んだ。
昨年のパリ・サンジェルマンと言い、フランクフルトと言い、
日本ツアーの対戦相手にガンバを選んでくれるのは素直に喜ばしいことなんだけど、
平日の夜の試合というエクスキューズがあったにせよ、
前田と岩田の古巣であるマリノスですらセルティック戦は集客に苦労したのに、
井手口が去ったセルティックとガンバの試合なんて興行的に成立するのだろうか。
このカードが組まれた時は、神戸方面から古橋目当ての集客が見込めるかなと思っていたけど、
その神戸は、大雨の影響で順延されていた川崎とのリーグ戦を同じ時間に戦っているので、
そちらのアテも外れたしね。
まあ、古橋や前田は地元の関西に凱旋しての試合になるし、
ガンバもガンバで中断明けの川崎戦で出場停止の黒川の代役探しをしたいところだし、
なんだかんだ楽しめた昨年のフランクフルト戦の再現のような試合に期待したいね。
海外クラブ相手に腕試し・・・になるのか?
ポヤトス体制になって初となる海外クラブとの対戦で、スタメンに選ばれた11人は以下の通り。
![](https://pdnannex.com/wp-content/uploads/2023/07/20230722_ガンバ大阪.png)
リーグ戦でスタメン出場している選手は、三浦、福岡、黒川、ネタ・ラヴィの4人ぐらいで、
残りの7人はガラッと顔触れを入れ替えてきた。
GKの谷に関しては、この試合を最後に、
出場機会を求めてベルギーのクラブにレンタル移籍するという話も出ているし、
最後に納得のいくプレーをしてチームを去りたいところだろう。
試合は、セルティックがボールを握り、ガンバがカウンターを狙うという展開。
ガンバはネタ・ラヴィ、セルティックは旗手が違いを見せていたけど、
セルティックの日本人選手以外からは個の力の怖さを感じなくて、
スコットランドリーグのチャンピオンってこんなものなの?と正直拍子抜けしてしまった。
ただ、そんなセルティックを相手にしてもガンバの右サイドの杉山と柳澤は、
お互いに普段試合に絡めていないこともあってかほとんど好機を作り出せず、
一方の左サイドは黒川の仕掛けが目立って右サイドよりは機能していたけど、
今日の福田はダメな日だったようで、何度か訪れたカウンターの好機をモノにできず。
サイドがそんな状態だったので、前半は終始孤立状態だった1トップの鈴木武蔵は、
前半終了間際にようやくゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定。
ただ、改めてVTRで確認したらこの鈴木武蔵のゴールはオンサイドだったし、
何なら、前半の早い時間帯に前田がゴールネットを揺らした場面もオンサイドだった。
この試合は親善試合ということもあってVARは無かったけど、
普段からVARに頼りすぎてて、副審のスキルが落ちてやしないだろうか。
試合のレベル然り、審判のレベル然り、残念な前半だったわ。
しょっぱい試合の最後に加えられた味付け
スコアレスで迎えた後半。
スタメン11人全員を入れ替えたセルティックに対し、ガンバも6人の選手を入れ替え。
これにより久しぶりに中村仁郎の姿を目にすることになったのだけど、
何度かドリブルで右サイドからチャンスメイクする場面があるなど、
前半の杉山と比較して良いプレーをしていたと思う。
9月のルヴァンカップの準々決勝に半田が間に合わない可能性が高いので、
ルヴァンカップのU-21枠での出場が濃厚な中村仁郎には、
まずリーグ戦でベンチに入れるように日々の練習から奮起して欲しいね。
また、黒川に代わって後半から藤春が入ったあたり、
黒川が出場停止の川崎戦は藤春がスタメンになるのかなと思ったのだけど、
この日は左ウイングが山見だったこともあってか、連携不足によりあまりチャンスに絡めず。
(っていうか、江川はベンチにも入っていなかったけど、どうしたんだ?)
もし川崎戦で藤春を起用するとなると、
鹿島戦で負傷した、飼い主・倉田の復帰とセットにすることがマストだと思うね。
選手が大きく入れ替わったこともあってか、
後半はガンバがボールを持つ時間が長くなったけど、
宇佐美のシュートのこぼれ球を鈴木武蔵が決められなかったり、
山見のクロスをボレーで狙ったジェバリのシュートがポストに阻まれたりと、
ゴールネットを揺らすことが出来ず。
親善試合でスコアレスドローという、なんとも塩分濃度が濃い試合になりそうな気配が漂う中、
藤春のバックパスを受けた石川がコントロールミス。
これを石川に猛然とプレスをかけていたベルナベイにかっさらわれてしまい、
後半40分に先制点を献上してしまった。
この失点がこの日唯一のゴールとなり、ガンバはホームでセルティックに敗戦。
まあ、公式戦でなかっただけ不幸中の幸いだけど、谷の移籍話が出ている中で、
第2キーパーに昇格する可能性が高い石川がこのようなプレーをしているようでは、
もし東口に何かあった時のことを考えると不安でしかないのだけど。
中断期間が吉と出るか凶と出るか
セルティックとの親善試合を終えたガンバは、次戦の川崎戦まで2週間の小休止。
選手たちにはこの間にリフレッシュしてもらいたいところだけど、
ガンバは伝統的に試合間隔が詰まっている方がパフォーマンスが良かったりするので、
この中断期間がどう出るか。
また、夏の移籍マーケットが開いたけど、
ガンバ絡みの話題はOUTの話が多くてINの話は今のところ聞かないので、
そろそろINの話題で我々サポーターを喜ばせて欲しいところでもある。
何にせよ、色々思いを巡らせつつ、来日している欧州のビッグクラブの試合でも見ながら、
8月のリーグ戦の再開を待つとしますかね。
ガンバ大阪0ー1セルティック
’85 ベルナベイ