【YBCルヴァンカップ グループステージ3節 湘南ベルマーレvsガンバ大阪】君は唐山翔自を見たか

2020年11月1日

この試合はただの消化試合ではない

この日の試合はルヴァンカップグループステージの3節、湘南戦。

決勝トーナメント進出に向けて負けられない一戦・・・と、いきたかったところだけど、
我らがガンバ大阪は、2節の大分戦で勝ち点3を挙げられなかった時点で
グループステージ敗退が決まってしまったため、この試合は消化試合。

そのため、この試合のスタメンはU23の選手たちの中に、
故障明けの菅沼が混ざっているぐらいで、
むしろ宮本監督じゃなくて森下監督が率いたほうが
しっくりくるんじゃないかと言う顔ぶれだった。

しかしながら、対戦相手の湘南はまだ決勝トーナメント進出の可能性を残しているので、
この試合を捨て試合とは考えていないはず。

この試合で若き青黒戦士たちが経験したJ1のチームのインテンシティやスピードは、
今後のJ3の戦いにきっと生きてくるはずなので、
この試合をただの消化試合にしてはいけない。

劣勢に屈しない粘り強さ

雷雨の影響で30分遅れでキックオフされた平塚でのゲーム。

この試合は、湘南のプレスの前になかなかボールを前に運ぶ事が出来ないガンバと、
前線から猛烈なプレスをかけて高い位置でボールを奪い、
ショートカウンターから得点を狙う湘南という構図が90分間続いた。

この試合のガンバのスタメンの守備力を考えると、
前半で複数失点をしてしまうような試合展開だったけど、
苦手なクロス対応も果敢に競り合い、被シュートの場面では体を投げ出し、
攻撃面では少ないチャンスをモノにして得点を重ねた。

先日までJ3で6連敗していたチームとは思えないその粘り強さを見ると、
先の日曜日の沼津戦の勝利は若いチームにとってこの上ない良薬だったように思う。

J1のチーム相手に勇敢な試合を見せてくれた選手たちが、
今週末のYSCC横浜戦ではどんな試合を見せてくれるのか、ますます楽しみになってきたね。

個性様々な若き青黒戦士たち

個人レベルの話をすると、やはり2得点を挙げた唐山に触れないわけにはいかない。

相変わらず得点以外の場面では試合から消えていることも多いのだけど、
あの、気がついたらゴール前でフリーになっている神出鬼没なポジショニングは、
教えて身につくものではない天性のもの。

これからどういう成長曲線を描くのか楽しみやね。

また、この試合では左WBに右利きの福田、右WBに左利きの黒川を配置したけど、
福田はもともと左サイドからドリブルで中に入っていく形が得意なので、
右でプレーしている時よりも生き生きとプレーしていたけど、
黒川はまだ右サイドでのプレーを自分のものに出来ていないように見えるね。

ただ、この試合でまた白井がケガをしてしまったようで、
もしU-23の右サイドレギュラーが不在となれば、右サイドで黒川を起用することは今後もあり得るので、
黒川にはこれをチャンスと捉えて右サイドでのプレーに磨きをかけて欲しいね。

それか、また困った時の奥野になるのかね?

あまり目立たないけど奥野の複数ポジションをこなせるユーティリティさは貴重だと思う。

どこのチームでも起こり得る事案

この試合ではトップチームのレギュラーの選手たちは誰も出場しなかったので、
休養十分でアウェイの鳥栖に乗り込める・・・と思っていたら、
鳥栖のチーム内で新型コロナウイルスのクラスター発生ですか。

そもそも試合が開催されるのかわからないけど、
もし開催されたら何事もなく無事に終わってくれることを願うだけやね。

まあ、もちろん勝ち点3を手にした上で、だけども。

湘南ベルマーレ12ガンバ大阪
’12 唐山翔自
’14 山田直輝
’39 唐山翔自